宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 25    中村北二丁目殺人事件

●事件名
中村北二丁目殺人事件
●事件の概要
2008年3月17日、練馬区中村北二丁目のアパートで、24歳の男性がジャージとパンツ姿で殺害されているのが発見された。発見したのは、男性の上司。
17日に出勤して来なかったのを不審に思い、その日の19時頃被害者宅に向かったが、インターホンを鳴らしても応答がなく、しかも、鍵も無施鍵だっため、ドアを開け部屋に入ったところ、うつぶせで死んでいた。
被害者名義の預金通帳と印鑑が机の上に置いてあったが、それに手はつけられておらず、財布がなくなっていた。駐輪場に停めてあったはずの被害者の自転車もなくなっていた。
被害者は、勤務態度が真面目でアルバイトから準社員になり、正社員になるだろうと期待されていた。
●事件の背景
犯人は、16日の夜被害者宅を訪れ、財布と自転車を盗み逃走したが、盗まれた財布と自転車は現場近くで発見されている。 
●犯人は誰か
 3月といえばまだ寒い。ジャージでパンツ姿で寝ていたところを誰かに起こされたと思われる。
机の上にあった、通帳と印鑑が気になる。通帳と印鑑は机の上に置かず、引き出しの中にしまっておくのが普通だ。
 犯人は、被害者に金を借りようと思ったのだろうか。しかも、現金ではなく、通帳と印鑑というところも、普通と違う。急な連絡で、すぐにでも貸して欲しいということだったのだろうか。

 被害者は財布が欲しくて夜中に被害者宅を訪ね、殺害に及んだ。
 加害者は、財布を事件の前に盗まれていたが、それが被害者の犯行であると勘違いをし、被害者宅を訪ね財布を返してもらおうとしたが、どうやら自分の財布ではないことに気づいた。しかし、来てしまったので殺害し、財布を盗んだ。
 加害者の財布を盗んだのは、加害者と同じ会社の人である可能性がある。
 例えば、被害者の上司だった人物が、加害者の財布を盗んだ犯人だが、部下の被害者が財布を盗んだように加害者には見えた、ということも考えられる。
 そこで、被害者の家に取り返しに行き、殺害し、財布を盗んだ。しかし、被害者が財布を盗んだのではないことがわかり、工作をした。それが、通帳と印鑑を机の上に置いておく、という工作だった。金目当てではないことをアピールしたのだろうか。
 自転車は、殺害した被害者が、万が一起きあがり遠くへ行かないようにするために、被害者の「足」を犯人が盗んだものだった。
近くで財布と自転車が発見されているのはそのためではないだろうか。
 犯人は、財布に執着があり、財布を盗むということは、犯人にとって腹が立って仕方がないことだった。犯人の名前がサイフに関係するか、サイフに特別な思い入れのある人物である疑いがある。
 タリバンの指名手配犯の中にサイフ・アル・アデルという人物がいて、その男は、演歌歌手M(お笑いコンビTビートのビートKと同一人物)である。
 演歌歌手Mと同じ会社で働いていたか経営者に、演歌歌手のK門という人物がいた。K門という人物は、Aという歌謡コーラスグループのボーカルをしていて、演歌歌手Mは、Cという歌謡コーラスグループのボーカルをしていたことがある。
 この二つのコーラスグループは、ライバル関係にあった。
 
 二つのグループの間で、何かが起こり、元ボーカルの演歌歌手Mの「サイフ」を盗んだことが事件のきっかけとなっていることも考えられる。 

 犯人は財布を盗まれた演歌歌手Mで、被害者に財布を盗まれたことの仕返しであるが、財布を盗んだのは被害者ではなく、被害者の上司で、犯人の昔からのライバルだった。
 社員の中には、Aというコーラスグループのメンバーがいて、彼らは、経営者を除き全員が死亡している。
 
 この事件の後、立て続けに会社の社員がいなくなっている。ほとんどが殺害された可能性があり、犯人は、「財布を探しつづける」演歌歌手Mとその愛人で元妻だった。