宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 54    チャルノブイリ原発事故

●事件名
 チェルノブイリ原発事故

●事件の概要
 1986年4月26日1時23分に、ソ連ウクライナにあるチェルノブイリ原発が、爆発事故を起こした。
原子炉は、前年に竣工され、定期点検中に実験をしていた最中に起きたものだった。
 実験の内容とは、有事に原発の電源が遮断された際に、非常用発電機が始動する40秒の間に、
所内の蒸気タービンが慣性で回転することで、発電できる電力システムが作動不能にならないかどうかを確認する実験だったという。
 この実験は、原子炉を停止しなくてはならず、定期点検の日に合わせて実験が行われていた。
 定期点検で電源をシャットアウトするからだ。
 実験が行われてから直後に爆発している。

●事件の背景
 チェルノブイリ原発事故から3年後の1989年に、ソ連は崩壊し、ロシアと国名を変えている。
 当時、ソ連アメリカは冷戦の最中だった。

●犯人は誰か
 チェルノブイリ原発事故は、原発4号機の実験中に起きたものだった。
 実験の内容とは、
 有事に電源が遮断された場合に、非常用ディーゼル発電機が作動するまでの40秒間に、所内の蒸気タービンが余熱で回転することで、電力システムが作動するかの確認実験だった。
 4号機の電源が遮断された後(実験開始後→1時23分04秒)、43秒後に爆発が起きており(1時23分47秒)、この爆発が当初、原子炉の爆発ではないと思われていたことから、非常用発電機自体に爆発物が仕掛けられ、4号機が止まった後40秒後に、非常用発電機が作動したことから、爆発物に引火し、爆発を起こしたのではないかと考えられる。
 また、爆発は二度起きており、一度目の非常用発電機の爆発により、4号機に火が燃え移り、それが原発事故になったのではないかと考えられる。ソ連は結果的に原子炉が爆発したと発表している。
 
 この非常用発電機に爆発物を仕掛けた者が、犯人である。
 チェルノブイリ原発事故は、広島の原爆(リトルボーイ)と比較されており、爆発物が中性子爆弾だった可能性が疑われる。
 一度目の爆発は、原子炉の爆発ではないが、二度目の爆発が原子炉の爆発で、爆発物の爆破が原子炉爆破を誘導したのではないだろうか。

 非常用発電機に中性子爆弾

 実験開始から43秒後に爆発しているので、非常用発電機が動いて3秒後に爆発したとする。
 非常用発電機は、始動から何秒後に発電が開始されるのか不明だが、もし、3秒の間に、水蒸気がタービンを回せるとすれば、中性子爆弾が仕掛けられていたのは、タービンだろう。
 それより時間がかかるなら、タービンを回す段階より前の段階の部分に中性子爆弾が仕掛けられていたことになる。
 あるいは、この40秒間というのが、発電までの準備時間で、40秒が非常用発電機の核燃料が燃えるのにかかる時間で、それからおよそ3秒後に水蒸気がタービンを回す仕組みになっていると考えられる。
 発電機からの水蒸気圧力が、中性子を爆発させ、中性子爆弾の爆破となった。この爆破により、まだ止まって間もない4号機に爆発が襲った。
 原子炉は頑丈に出来ているので爆発により核燃料に引火しないかも知れないが、4号機と非常用発電機が共同で使っていた排水口か水管が爆発したので、4号機の熱が下がらないまま冷却が出来なくなった。
 4号機は、停止する直前に炉内の温度が低いからと制御棒を安全基準より取った状態(6本)だったため(制御棒が少なければ温度が上がる)に、停止しても熱が下がらず、冷却水も停止し、水蒸気爆発を起こしたのではないだろうか。
 制御棒が少なかったのは、実験の時間が延長されていたためである。
 指令が遅れていたために、炉内を状態を保つのに、低下した温度を上げるようと制御棒を少なくしていたのだ。
 停止直前には制御棒は安全基準内に戻っていたが、冷却水が停止したままだと炉内の温度が上昇し、爆発を起こすのではないだろうか。
 核燃料を燃やすのに時間がかかるように、核燃料がパワーを下げるのにも時間がかかり、その間は冷却水がはたらいているという構造で、それが出来ないと爆発を起こすというような仕組みで、犯人はそれを知っていて、わざと水管が壊れるように爆発物を仕掛けたのではないだろうか。