宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 29-523    仮谷さん拉致事件のつづき

 オウムの破産管財人

 オウム真理教破産管財人は、A部三郎と同一人物である。
 この人物は、1996年から、オウムの資産を売却して、被害者に配当していた、という人物だが、もし、この人物が、オウム内部と同一人物だとしたらどのようなことになっていたのだろう。
 A部という人物の写真を見たところ、麻原彰晃上祐史浩に似ている。

 破産管財人が上祐である場合

 仮に上祐だとすると、オウムの資産を売却して、被害者に配当していた、というのは、オウムの被害者を、ひかりの輪ではひかりの輪の信者ということにしているので、オウムの資産はそのままひかりの輪に移行されているも同然であると考えられる。
 また、麻原であるとすれば、麻原がオウムの破産管財人をしていることになり、これも意味はない。
 しかし、なりゆきから考えて、上祐史浩であれば、本当の被害者へは金は渡ってこないが(来ても微々たるもの)、ひかりの輪の信者に渡っていることが考えられるので、A部という人物は上祐である可能性が高い。
 オウムの資産を管理しているのは、上祐史浩で、オウムの資産は、ひかりの輪の信者に与えられていたか、布施と称してひかりの輪が巻き上げて運営資金にしていたことも考えられる。


 A部は、麻原を指示する立場にあるのは、A部が上祐で、麻原を牛耳っているのは、破産管財人だったから、ということがあるだろう。
 A部は、麻原の仲間でもあるので、麻原に対して財産を管理する代わりに、別の人の金の出入りを麻原に管理させて、麻原を別人に仕立てあげてしまえと教えていたということも考えられる。
 麻原は、通報者に対して、通報者の金の出入りを監視していることがあり、これがA部の指示により、自分が管理されたくなければ、他人の金の出入りを管理しろ、と指示していることが考えられる。

 上祐は、オウム内では、松本知子と同一人物で、麻原の後、代表代行者をしていた。麻原→松本知子→A部→ひかりの輪の信者→ひかりの輪という構図なら、違和感もない。

 ひかりの輪の信者が何故、被害者であるかというと、ひかりの輪の設立目的が、「オウム被害者の救済」というものであり、本当に被害者が入信しているかどうかはあやしいが、上祐はそのように言い張りさえすればいいわけだ。ひかりの輪の実態は、ベールに包まれており、信者の誰がどの事件の被害者かをいちいち調べない。上祐が被害者の救済をしていて、ひかりの輪はオウムの被害者たちを救済するための団体だ、と言ってしまえば、公安も細部にわたって調べないので、上祐の主張のみで、上祐がそう言えばそうなのだ、と思うほかない、というのが実情だろう。
 
 公安は、ひかりの輪に対して、監視はしているが、実際に逮捕されている人数も少なければ、滅多に報道もされない。

 E川紹子というジャーナリストがいるが、この人物の正体は上祐で、オウム事件を最初に通報したのはE川だが、E川が通報した事件はセンセーショナルに報道されるが、自分が捜査される側になった時にはマスコミはたいして報道しないのだ。

 上祐は、二つの点から麻原より優位にたっており、

‐緲瓦E川紹子と同一人物で、オウム事件を通報した人物であり、警察とのコネクションが強い
⊂緲瓦蓮▲ウム真理教の破産管財人で、麻原の財産を管理して、ひかりの輪に移行させたので、オウムは上祐のものになり、そこから麻原はずしをしたりしなかったりして麻原を脅し、麻原を都合のいいように使っている
 
 これが、現在の状況である。

 しかし、上祐が麻原の上に立っている要因はまだ他にもあるかも知れない。

  

 オウムの破産管財人は、2010年9月8日に死亡している。しかし、新しい管財人がまた上祐である可能性もある。
 オウムが所有している資産を、一旦国が保管し、その後、国が賠償金を被害者に渡せばようものを、オウムの資産を没収し、その後、破産管財人の手により資産が被害者に与えられている、というのは少しおかしいのではないだろうか。
 問題なのは、ひかりの輪に入信していなければ、被害者への救済金はもらえない、という点と、財産が被害者のためだけに使われているということで、管財人の私物金のようになっていた点だ。