宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 39-7    六義園殺人事件のつづき


 死んだ人が生き返る

 死んだ人が生き返る、ということがあるわけがない、と思うかも知れないが、実はそんなことも中にはあるのだ。
 被害者が極度の障害者だと、義足や義手、人工臓器などを埋め込んでいることが多く、例えば、義足や義手部分に銃を撃ったとしても、実際の足に損傷はない。
 また、極度の障害者は、整形や変装によって日常生活が成り立っている。もし、自分の姿のそのままで生活していたら、近所の人に「あの人なに?」と言われて目立つし差別されるからだ。さらに、こういう人たちは、義手・義足、人工臓器、整形・変装を利用して、いろいろな殺人事件の被疑者になっても、顔形をすっかり変えてしまうので、うまく逃げることが出来る。
 この方法だと、例えば、殺されたことになっている人が生き返る、ということが可能だ。
 こういう人たちの整形・変装は、体の中にシリコンを入れて体格を痩せさせたり、太らせたりすることが出来、しかも、それが短時間の間に可能な技術を持っている美容会社の経営者や利用者なのだ。
 この事件で殺害されたS木という人物が高橋克也だとすれば、当然、整形の技術を持っているので、殺害される前に体の中にシリコンを入れて包丁で刺されたとしても、包丁が当たる部分はシリコンなので、自分の体には損傷がない。例え、血が流れたとしても、よくテレビで使う血糊のようなものをあらかじめ準備すればいいし、警察の捜査が入るのなら、本物の血液をシリコンと一緒に入れておくか、ビニール袋に血液を入れて、ナイフでそれを刺せばいいのだ。

 遺体を解剖する医者も、自宅で殺害してなりすませば林郁夫のような医師が遺体解剖の医者として勤務することが出来る。


 菊池直子は、林郁夫と同一人物者なので、前もって解剖医になりすませておけば、被害者の怪我の程度、死因などが捏造出来る。

 被害者と本富士の関係

 この事件の被害者であると言われるS木という人物は、本当は高橋克也と同一人物で死んでいないようだ。
 S木という人物の自宅は、本富士警察署の目と鼻の先にあるので、本富士署が興味を持っているか、本当は死んでいないことを知っているが黙っているという可能性もある。
 
 広告調査会社の人間関係のもつれなのか
 
 S木という人物が雇っていた従業員にS崎という人物がいるが、この人物は、国松長官(新実智光と同一人物)と同一人物である。
 S木社長のことをS崎が恨んでいて、殺害を計画していた可能性もある。
 国松長官は、実は、オウム信者だったのだ。
 
 この殺人事件には、広告調査会社の従業員がか関わっているという。
 また、S木という人物も、広告調査会社のM田という社員と同一人物である可能性もある。
 O島は、M田が担当していた部署に新たに配属になったのだが、前からいるM田を追い出して自分が担当者になろう、という魂胆があったことも考えられる。
 六義園殺人事件で死亡したのは、S木裕行さんでM田と同一人物者である可能性があるが、実際にはM田は生きているので、別の誰かが死んだのをS木(M田)という人物が死んだことにしている、という可能性もある。
 
 では、六義園の隣の公道で刺殺されたのは、いったい誰なのだろう、という疑問が出てくる。
 実は、広告調査会社の社長か、あるいは、O島の調査会社の上司を殺して、それを、S崎(O島と同一人物)の会社の社長が殺されたことにしているのかも知れない。
 
 「天皇を殺した」
 
 この頃、菊池直子は、「天皇を殺した」などと吹聴していたようだが、天皇というのは、自分の前の上司のM田のことである。M田は、天皇と同一人物だったからだ。
 しかし、実際には天皇は死んでいないのに、菊池はそれを吹聴するようになってから、社内でボス的存在となり、逆らえる者がいなくなっている。
 天皇を殺したように見せかけて、実は広告調査会社の社長を殺していたのではないか、と思われるのはそういうことがあったからだ。 
 社内の従業員が、社長を殺したとあっては、逆らうわけにはいなかい、と考える人もいるだろう。
 
 S木という人物とM田という人物と天皇は同一人物である可能性があるので、「天皇を殺した」と吹聴していた菊池直子が六義園殺人の殺害犯人である可能性が高い。
 菊池は社長を殺すことによって、社内での地位を確立しようとし、会社を自分の安住の地にしようとしたのではないだろうか。
 
 M田が仮谷清志なのか
 
 しかし、菊池とO島の動機として、担当者だったM田という人物を会社から追い出せば、O島が新たにその部署の担当者になれるし、菊池も居心地がよくなる。
 M田という人物は、事件後、会社にあまり姿を見せなくなっている。
 M田という人物は最初からいて、その人物が殺害されたのだが、殺害したことがバレると困るので、仲間(高橋克也)が変装してM田に化けていたということが考えられる。
 高橋克也は、バイトの従業員でもあったので、その人物と一人二役をしていたが、バイト従業員がサボるわけにはいかないので、それでM田があまり姿を見せなくなっていた(M田に変装しているヒマがない)のかも知れない。
 菊池が「天皇を殺した」と言っていたのは、M田という人物が、天皇のすだれ的な存在で、天皇の影のようなことを強制されていた人物だったかも知れない。
 実際に菊池が殺したのは、天皇ではなく、天皇の影をしていたM田という人物だったのだが、菊池はそれを天皇と呼ぶことによって、社内で力を得ようとしたのだ。
 
 仮谷清志という人物は、写真を見る限り、菊池直子の変装なのだが、適当に該当する人を後から仮谷清志という風にしている可能性もある。
 
 M田という人物の特徴
献血が趣味
・喧嘩っ早い
・身長178センチぐらい
・警察の防災と関係がある
 
 被害者の息子が付き合っていた女
 
 被害者のS木さんに息子が一人いたが、この息子が付き合っていた女がいたようだ。父親の裕行さんは、息子の彼女のことを「男だろ?」と何度か息子に聞こうとしてやめていたのだという。
 この女が菊池直子である可能性がある。
 菊池直子の正体は、Ⅰ原慎太郎だからだ。
 菊池直子は女装をした男ということになる。
 
 しかし、菊池からしてみれば、付き合っている男の父親がいつ自分のことを通報するか知れたものではなく、内心おだやかではなかったはずだ。
 そこで、殺害してしまおうと考えた。
 そして、その息子の父親が菊池が働く会社の上司だったのだ。
 この上司は、もしかしたら、部下のA元でN階堂を菊池直子である、と知っていて、通報するのを躊躇していたのかも知れない。
 
 殺害されたのは息子の方?
 
 六義園の近くの道路上で刺殺されたのは、S木裕行さんの方ではなく、息子の方である可能性もある。
 事件後の息子の姿が以前と違っていて、高橋克也のような人物になっているためだ。
 また、息子に扮した者が高橋克也宅の一台しか入らない駐車場を使用している。
 
 息子は、菊池直子と交際していたが、息子を天皇とすりかえて殺害し(天皇に協力を得ている)、社内で力を得ようとしたのだ。そして、本物の天皇である高橋克也で吉田というバイト従業員は、被害者は自分の子ではないので、適当に菊池直子に話を合わせたか、共犯者として天皇が死んだということにしてもいいか、などと考えた。
 被害者の顔は、天皇が皇太子だった頃に少し似ているので、自分ということにしても差し支えないだろう、と考えたのかも知れないし、高橋克也(上裕で天皇)は、菊池直子と共に刺殺した共犯者だったので、口裏を合わせたのだ。
 
   
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 (六義園殺人事件39-6 は、2010年6月17日参照)