宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 35-24    松山ホステス殺人事件(福田和子事件)のつづき

 被害者は、和歌山銀行頭取の娘か妻?

 松山ホステス殺人事件の本当の被害者は、安岡厚子ではなく、和歌山銀行頭取の娘か妻だった可能性が出てきた。
 この人物が、クラブ英国屋の経営者だったのだろうか。
 英国屋といえば、英国製の洋品店の名前と同じである。

 和歌山銀行は、1989年に相互銀行から普通銀行になっている。
 2006年に紀陽銀行に吸収合併され、その年の10月に和歌山銀行は消滅している。

 和歌山銀行の頭取は、和歌山県内で金持ちだったとすれば、福田隆志が誉めていたホステスというのは、和歌山銀行の頭取の娘であった可能性がある。
 家財道具を持ち出すほど、福田和子は和歌山銀行頭取一族になりすましたかったのだろうか。

 福田和子が1990年代に働いていた会社の1階のテナントが洋品店英国屋だった。このビルは後に小野グループの所有であったことがわかった。
 小野という人物は、安田財閥のY田善三郎の孫の磯子が嫁いだのが、銀行家のO野英二郎の息子の英輔で、この人物は、横浜正銀行のサンフランシスコ支店の副頭取を務めた。

 S和銀行の一族が被害者?

 クラブ英国屋は、喫茶店を経営している英国屋と同じ会社かグループである可能性があり、英国屋は、S和実業という会社が経営しているようだ。
 S和実業という会社は、鉄鋼や鋼管の製造販売、薬品の売買などをしている。同じ社名で喫茶店の経営をしているS和実業があり、同一の会社か同じ一族の経営ではないかと考えられる。
 S和実業(喫茶店経営)の社長はN田といい、息子がN田貴之という人物である。
 N田貴之かその娘が妻が本当の被害者かも知れない(T中真紀子かT中真奈子の父親?)。 
 S和といえば、S和銀行が思い浮かぶが、前述の安田は、UFJ銀行と関係があり、S和銀行と東海銀行が合併した銀行が三菱UFJ銀行である。
 S和銀行は、田中角栄と関係があるようだ。

 和歌山銀行は、S和銀行のグループか、経営者が一族だったのだろうか。

 福田和子事件で殺害されたのは、S和銀行の一族の娘か妻で、この事件で殺害された後、三菱UFJ銀行になったのかも知れない。

 ちなみに、和歌山県では、和歌山県を拠点とする阪和銀行の副頭取が1993年に銃殺される事件が起きている。
 この銀行は、その後倒産した。
 この事件は、阪和銀行の経営陣の私生活を暴露した、政界と関係のある雑誌が出した記事がきっかけだったという。

 被害者は真奈子の父親?

 被害者が田中真奈子の父親だとすると、娘(東京)とは離れて住んでいたことになる。真奈子が生まれたのは1975年なので、ロッキード事件が明るみになる(1976年)前年に真奈子が生まれたことになる。
 ロッキード疑惑が発覚して、真奈子の父親は慌てた。
 1982年の福田和子事件当時には真奈子は7歳だったが、この時は真奈子はまだ生きていたのだろう。
 福田和子が逮捕された時に、県警に電話をかけてきたのはT中真紀子だが、T中真紀子は本人だとすると、真奈子の父親の事件を放置した方が裁判に有利になると思ったのか、それとも、裁判で忙しくてそちらの方を無碍にしてしまったのかも知れない。
 そして、おそらく直後に娘の真奈子も殺害されたのだろう。真奈子は、日中友好の平和の使者と言われてたようだ。

 S和実業は、同名の会社が印刷、高級料理屋(大阪)やゴルフ場などを経営していた。

 家具を盗んだ理由

 喫茶店の英国屋は、高級感が漂う雰囲気の喫茶店で主に大阪などに店を出している。
 事件の起きたクラブは、高級クラブである、と当初言われており、ホテルのような感じのクラブだったのだろう。
 また、被害者が持っていた家具などもおそらくイギリス風の気品のある家具だったので、福田和子はそれも欲しくなり、家財道具を運ばせたのだ。
 イギリスに、アルフレッド家という謎の貴族の家があり、この家は近年勢力を拡大させているようだ。
 被害者は、このイギリスのアルフレッド家という貴族だった可能性もある。
 
 K泉の飲食店差別は事件を隠すため 

 福田和子は、K泉純一郎と同一人物である。
 被害者が飲食店を経営していた人物だったので、他の飲食店の経営者なども殺害しているが、それを隠すために差別感を流布している。
 この人物は、触れられたくない特定の業者や分野、人などに対して差別意識をつけて、他の人たちに秘密を知られないようにする。
 差別されている人に対して、親切にしたり触れ合ったりすると、その人や所属する業界のことがバレてしまうからである。
 福田和子は、N田佳彦やA倍晋三などとも同一人物である。