宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑮-4    坂本弁護士一家殺害事件のつづき


 上佑は、村岡がいると、(I知事からの)金が入ってくる。しかも、ただ振り込むというのではなく、自分でつかんだ金というシチュエーションを演出する。つまり、遠まわしにI知事からの金が入るために、殺人事件を経由するのだ。
 この事件で、坂本氏への金の出所はI知事かその周囲である。例えば、事件の起きた頃にI知事は何の役職に就いていたかである。もちろん、殺されて盗まれるであろうことが予想される。
 大金が入ることをなんとなく察知させ、上佑の息子のような男と村岡とMがメインとなり、殺し持ち逃げする。金庫番は上佑である。なぜなら、I知事の娘はいつも上佑と一緒だからである。

 シンガーソングライターMは事件の損な役回りをさせられ、結局誰かに脅され金を上佑に取られる。
 しかし、それもI知事の計算のうちである。

 たいてい、I知事が用意した金を犯罪経由で盗み、脅され、またI知事か関係者に回る仕組みだ。

 金の受け渡し方法は、振り込みだけではないいい例だ。政治家の金の流れはさまざまであるのだろうか。

 
 類似の事件に、「宮沢一家殺人事件」があると思われる。

 
 ※村井刺殺事件の容疑者除裕行が、上佑の仲間で、「仲間を殺した」として、麻原彰晃と仲が悪かった。除らの仲間6人が、オウムを脱退し、アーレフを結成したとみられる。皆が上佑が苦手であったのは、仲間を殺して自分たちに迷惑がかかるとか、そういう理由からであろうか。
 

 シンガーソングライターMは、坂本弁護士一家殺人事件の犯人に間違えられていた。


<麻原彰晃について>

 麻原彰晃は、1980年代にお笑い系テレビ番組「オレたちひょうきん族」の懺悔コーナーに出演していた際に、人々の悩みを打ち明けられるうち「人」というものがかいま見えてしまい、そこで宗教団体を開いたという。
 民主党のO氏の可能性もある。


 1994年頃、麻原の働いていた神保町の会社に大内早苗(福島県エステシャン)が入社してきた。
 大内早苗が会社の悩みを麻原に相談し、地下鉄サリン事件を起こすきっかけとなった。大内早苗は御茶ノ水郵便局員と親しかった。
 その会社には、K元首相の娘やH元法相の息子なども働いていた。
 麻原はその時「福沢」と名乗っていた。

 ここ5年位、夏に麻原が短期間働きに行っていた会社の社長はイタリア人で、イタリア人だがシュレイダーというドイツの首相をしていた人物の親戚である。ドイツにゲハルト・シュレイダーという殺虫剤を研究する化学者がいて、ヒトラー時代にサリンやタブンなどを発明した化学兵器の父と呼ばれている人物と同じ名前である。その会社の専務をしている男は、オウム信者で東大を卒業したらしい野田成人という人物である。