宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 24    尾崎豊の死因 暴力団対策法により追い詰められていた

●事件名
尾崎豊の死因

●事件の概要
 1992年4月25日、人気ロック歌手の尾崎豊が、自宅近くの足立区千住河原町で、泥酔状態の全裸で倒れているのが発見され、文京区の病院に運ばれたが、翌26日に死亡した。
体にすり傷や右目の上にコブがあることなどから、遺体解剖されたが、肺水腫(はいすいしゅ)と断定され
た。肺水腫とは、肺に水がたまり、酒の飲みすぎや、または他の原因がもとで起こる急性の病気。

●事件の背景
 尾崎豊は、1965年11月に世田谷区池尻にある自衛隊の病院で生まれている。
デビュー作は売れなかったが、「卒業」という曲が爆発的にヒットし、多くのファンを得る。
 事務所を変わり、「I LOVE YOU」という曲が売れ始めた頃の突然の死だった。
 死亡を聞いたファンらが、葬儀場の護国寺に多くのファンがつめかけ、吉田茂美空ひばりと並ぶ
大がかりな葬儀となった。

●犯人は誰か
 尾崎豊は死亡する前日の4月24日に、中退した青山学院高等部の仲間らとパーティーに出ている。
 尾崎豊は曲にも描かれている通り、真面目な学生ではなく肩がふれたとか、ふれないとかで通りすがりの学生と喧嘩をするのが日常茶飯事であったという。
 喧嘩に強い者が勝つ、のような考え方の持ち主であったことが曲からもうかがえる。
 青山学院の受験に合格したが、喧嘩がもとで卒業間近で自主中退をしている。
 ファンでない者の目から見れば、いわゆるチンピラか若手暴力団というイメージである。
 尾崎豊は死亡する2年前に事務所を変わっていて、シンガーソングライターHと同じ事務所に所属していた。
 ファンにはわからない暴力団の抗争のようなものがあり、例えば、同じ事務所だったHが山口組との関係があり、尾崎は山口組ではないが、学生時代から喧嘩ばかりしていたことをあげつらわれ、目をつけられていた可能性もある。
 尾崎豊が死亡する前月の1992年3月に、暴力団対策法が施行され、暴力団などが大量に取締りを受けていた。校内暴力がはやっていた頃と一致するが、例えば、尾崎に覚せい剤などを売っていた暴力団が逮捕されたとか、親玉の危機であったなども考えられる。
 例えば親玉が、世間にそのことを知られては異常に困る人物で、口封じのために殺すことを計画し、パーティーを開いた青学の同級生の中に親玉の部下をまぎれさせ(もともと仲間だったが、ちょうど曲がヒットする寸前だったので何かの拍子に覚せい剤のルートがバレたら困るという理由)、酒を大量に飲ませ、覚せい剤を大量に摂取させ中毒死させるつもりだった。
 尾崎氏を検死した人物は、致死量の2.6倍以上の覚せい剤を摂取したことによる、急性メタンフェタミン中毒が引き起こした肺水腫であると結論している。

 24日のパーティーの出席者の中に、親玉の意を汲んだ元学生が混じっていたことも考えられる。あるいは仲間に決定的なこと(もうやめたらどうだのようなこと)を言われた。パーティーの後尾崎氏は民家を使い、飲んでいるうちに泥酔状態となり、同時に大量の覚せい剤を摂取し、自宅から一駅離れた千住河原町でそのまま民家の軒先で倒れてしまった。酒と覚せい剤の大量摂取は、死亡する危険性が異常に高くなることはいうまでもない。

 暴力団対策法により、暴力団の資金源が減少していた。覚せい剤とは暴力団の最大の資金源ともいえる。尾崎の死とは、困った親玉(政治家I)が何をするかわからない尾崎氏を闇に葬り去ることを計画していたことが原因ではないのだろうか。


 尾崎豊の死にアメリカが関係していたかだが、親族やマネージャーやスタッフの中にアメリカと関係のある人物(兄?米軍とつながるラムズフェルドの息子?妻のSさんの兄)が含まれていて、その人物が尾崎の死に関与していたために、アメリカの謀略説が出てきたとも考えられる。「この支配からの卒業」というフレーズに、日本を実質支配しているアメリカ人の誰かが腹を立てた可能性もあるが、防衛庁と関係のある尾崎が、そういう曲を歌っている、ということで、何にしても目をつけられやすかったことは考えられる。
 また、親近者の中に、実の兄弟などを殺している人物が含まれていて、尾崎氏の不良行動はそのせいであったとも考えられる。
 親族の中に覚せい剤の密売ルート(ベルギーかキューバ)に関与する人物がいた可能性もある。


 尾崎氏の妻のSさんは、文京区の高校に通っていた頃ギター部の部長をしていた。尾崎とつきあっていたことを隠すために同じ学校の生徒に尾崎氏の似顔絵を進呈している。尾崎氏が死亡した際、その似顔絵を持っている人が犯人だ、などと言っていた可能性があり、事件をわからなくさせることに一役買っていた(自分が調べられないため)。Sさんと同じ部活だったMさんという生徒がいて、彼女とSさんは折り合いがよくなかった。