宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 27    OJ・シンプソン事件

●事件名
 OJ・シンプソン事件
●事件の概要
 1993年にアメリカで起きた、元スポーツ選手で俳優のOJ・シンプソンの元妻とその愛人がOJ・シンプソンのセカンドハウスの玄関で殺害されていたのが発見された事件。
 元夫のOJ・シンプソンが疑われたが、元妻の愛人を殺害したことがわかったが、妻に対する殺人が立証できず、無罪判決を受けている。
 現場から発見された靴のサイズがOJ氏のものと一致したこと、彼の車のドアから血痕が発見されたことなど、彼が犯人であることを示すものが出てきたが、一人を殺し、もう一人を誰が殺したかの点で不明なことが多かった。
●事件の背景
 OJ・シンプソンは、黒人であったことから、初めから彼を犯人だと決めつけるメディアも登場し、アメリカ人の注目を集めた。
 裁判では、陪審員全員が無罪を決めた。
●犯人は誰か
 被害者は、ニコールというOJ氏の元妻とニコールの愛人のゴールドマンという俳優志望の男性だった。

 ゴールドマンは俳優志望で、OJ氏は俳優だった。まず、そこから強弱関係があることがわかる。
 OJ氏のセカンドハウスに何故妻と愛人がいたかだが、OJ氏は離婚後も妻を束縛していた可能性があり、事件のあった直前に家にいたとしても何か話があったのか、呼び出されたのだろう、という説明がつくと思われる。
 そして、OJ氏が何かの用で2マイル離れた自宅に娘とその友人がいて、事件の時にはOJ氏はそこにいた、と言っている。しかし、ちょうど犯行時間の25分間、OJ氏は電話に出なかったという証言もある。
 妻は、もしかしたら自分は殺されるのではいかと思い、元夫がいない間に愛人を呼び、会っていた。
しかし、予定より早く夫が帰ってきたので愛人を外に出すことが出来ず、「浮気をしたら殺す」という結婚前のOJ氏の言葉により、2人でいるところを見つかり、
OJ氏は、ゴールドマンに「お前を助ける代わりに、ニコールを殺害しろ」と命令し、ゴールドマンに妻を殺させた後、OJ氏がゴールドマンを殺害した、という推測が成り立つ。
 しかも、ゴールドマンは俳優志望のイタリア料理店のウェイターだった。元スポーツ選手で俳優のOJ氏に逆らうことが出来なかったことも有り得る。
 OJ氏は事件から40日前に、凶器と似た形の刃物を購入しており、もし、OJ氏が犯人だとすると、犯行は40日前から計画されていた、と見られる。
 ゴールドマンの身長は180cm、OJ氏の身長はそれ以上である。
 現場に落ちていた手袋と対の手袋の右手が、OJ氏の娘の友人の泊まっていたゲストハウスの横に落ちていたという。
 現場に落ちていた手袋には、血痕がついていた。
 現場には、大量のOJ氏の血液があったということだが、それは警察の捏造ということになっており、そのことが裁判で無罪判決を得る一因となっているという。
 しかし、現場から発見されたOJ氏の大量の血痕は、彼が興奮した際に体内から出た血液である可能性もある。