宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 36    ポーランド政府専用機墜落事故 スターリン派政治家によるテロ?

●事件名
ポーランド政府専用機墜落事故
●事件の概要
 2010年4月10日午前11時前、ロシアのスモレンスク空港に着陸予定のポーランド政府専用機が墜落し、乗員・乗客全員が死亡した事件。
●事件の背景
 ポーランドの大統領のカチンスキ氏と妻ら、政府関係者は、第二次大戦中、ソ連スモレンスク付近で起きたポーランド兵の虐殺事件「カチンの森事件」追悼式典に出席予定だった。
 カチンの森事件とは、第二次大戦の直前、ドイツとソ連の両国に侵攻されたポーランド兵が強制収容され、スモレンスク付近で秘密警察かソ連軍に大量虐殺された事件。
 事件後、ロシアとドイツが条約を破棄したため、ドイツがプロパガンタ用に調査を行い、事件を公表し、明らかになった。
 ポーランド兵は、後ろ手に縛られ、後頭部から額に銃弾が貫通しており、遺体は、幾重にも重なって発見された。

●犯人は誰か

 スターリン 

 カチンの森事件の時、ソ連は、スターリン政権だった。
 ロシアのプーチン大統領は、最近、ポーランドを訪問した際に、ロシアから事件を認める発言をしていた。そして、今回、初めてポーランド政府がロシアで行うカチンの森事件記念式典に出席する予定だった。
 ポーランドの大統領は、カチンスキ氏でカチンの森事件のカチンと名前が似ている。そして、カチンスキ氏が乗った政府専用機が着陸する予定だったスモレンスク空港は、カチンの森事件があったその場所である。
 スターリンは、このことが頭に来て、事件の全容が解明されたらどうしようと思ったのだろうか。そして、今のロシアの大統領プーチンは、スターリンを批判していた。
 スターリンは、カチンの森事件について認めずに、一貫してドイツ軍の犯行であると発言していた。
 自分の立場が危うくなる、と思ったスターリンは、事故を装い、テロを計画したと思われる。
 スターリンはまだ実在する人物で、日本の俳優・O田M澄で、S学会のI田D作と同一人物である。
 この人物は、日本のシベリア抑留の際の、日本兵の管理者の吉村隊長とも同一人物で、ソ連に連れてこられた捕虜の管理などをしていた可能性もある。
 I田D作の正体は、経済人で日本の航空会社JALの大株主のI山E太郎である。
 ロシアでは、ヤクーツクという政治家である。
 政府専用機は、ツポレフという旧式の旅客機だが、搭乗した者の中に、スターリンの関係者がいて、爆弾を持ち込み、垂直尾翼付近か左右の翼付近などで爆発物を爆発させ、エンジン部分を破壊し、それが着陸時に炎上したなどで墜落の原因になったのではないかと思われる。

 大統領派と首相派の対立か

 ポーランドには、大統領と首相がいて、大統領は、カチンスキ氏だが、首相はトゥスク氏という。
 カチンスキ氏とトゥスク氏の仲はあまり良くなく、米のミサイル計画で対立していた。
 カチンスキ氏はカトリック信者など右派から支持され、トゥスク氏はリベラル派から支持されていた。
 トゥスク氏は、大統領がロシアに向かう前にすでにロシアに着いていて、スモレンスクを慰霊していた。
 カチンスキ氏が乗った旅客機は、おそらく、カチンスキ派の政府関係者やカチンの森事件の遺族らで、もし、テロである場合には、カチンスキ派の人々を全員死亡させるのが目的だった可能性もある。
 
 トゥスク氏がスターリンと親しくしていた可能性も否定できない。
 
 あるいは、カチンの森事件に対して双方の見解の違いがあり、ロシアが事件を認める発言に、トゥスク氏は積極的だったのに対し、カチンスキ氏の方は消極的な受け止め方をしていた。
 トゥスク氏は、カチンスキ氏がロシアに向かう前に到着しており、カチンスキ氏がトゥスク氏の後を追う形でロシアへ向かったが、カチンスキ氏としては、カチンの森事件をめぐってのロシアの発言も事件が究明されるのも、あまりいい感情を持っていなかった。そこで、カチンスキ氏の乗った旅客機の中に内部テロがいて、爆発物を仕掛け、それが爆発し墜落の原因となったのではないだろうか。