宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 29-240     仮谷さん拉致事件のつづき 小杉巡査部長

 小杉巡査部長

 国松長官狙撃事件の時に、警察の内部情報をオウムに流したとして、事情聴取を受けていた人物が小杉巡査部長である。
 小杉は、事情聴取のために、鮫洲か江東の運転免許試験場に異動になったが、事情聴取後も、自供した場所から銃が出てこなかったなどの確たる証拠がなく、この件は保留にされている。
 しかし、銃のありかをオウムが警察に本当のことを言うかどうかも疑わしく、警察側としては当時、小杉の良心を信じていたフシもある。
 東大は、エリート官僚の出身大学であり、日本の官僚は、東大か慶応であり、国松狙撃事件は、東大と官僚、警視庁のエリート高官を支配するための一環だったと考えられる。
 時の首相は、H本龍太郎(林郁夫)だった。

 国松長官は実はまだ生きているが、正体は、赤軍派の田中という人物であるが、まあ、これが日本の警察の裏だともいえる。
 その後、オウムは、警視総監などもたて続けに殺害して、警視庁を支配しかかっているが、そういういきさつは、国松長官狙撃事件が発端である。
 小杉は、銃を神田川に捨てた、と自供しているが、見つかっていないので、じゃあ小杉は怪しくないだろう、と単純に片付けられることなのだろうか。
 オウムの心情にしてみれば、エリート警察署の警察署長を銃撃した銃は、とっておくのではないだろうか。
 
 ところで、逃がされた小杉は、また警察署に出入りしている。
 異動になった部署が、江東運転免許試験場なら、管轄の城東警察署に出入りしているはずだし、オウムが城東警察署に出入りしているという情報は、地元の人なら知っている。
 ここで小杉は、警察情報を再びオウムに流しているし、警察官の自宅がわかれば、つけて一人になる機会をうかがい、殺害する計画も立てるだろう。
 実際にも、城東警察の管内では、オウム信者がパトカーを乗りまわす姿を地元の人たちが目撃しており、もし、小杉をちゃんと調べていれば、異動になった管轄の警察署がオウムの乗っ取られることもなかった。
 オウムは、警察署に出入りしなくても、証明書などがあれば、パトカーを製造する自動車会社に勝手にパトカーの発注をしており、暴力団が乗りまわすようなタイプのパトカーが、城東警察署の管内を走り回り、時に事件を捜査するフリをして、地元の店舗などで聞き込みも行っている(やりたい放題)。
 H本龍太郎は、I原S太郎とも同一人物であり、I原はH本政権が終わった後も、都知事職(警視庁の管轄は東京都)に就き、娘をかばい続けている。

 小杉を逃してオウムに処刑されていた警察官

 国松長官で小杉を逃がした元富士は、やはりというべきか、警察官をオウムに処刑されている。
 本富士には、大内早苗(E川紹子)や、上佑史裕などが乗り込むようになり、署内で殺されたり、オウムらが一般人のフリをして通報し、捜査に行った元富士署員が、そのまま帰ってこないなどの事態となっていた。
 上佑は、本富士管内で歯科医を開業しているが、仲間の大内利裕が経営している和菓子店と近くにあり、この和菓子店と歯科医を結ぶ道路の地下に地下通路が掘られ、元富士署員は捜査に行き、この地下通路内で殺害され、そのまま遺体を遺棄されているという。
 地下通路は、和菓子店の家の中から入れるようになっていて、和菓子店の材料などを保管しておく倉庫のような場所に地下通路への入り口があると考えられる。

 小杉をかばったのは、後藤田正晴

 警察官僚で政治家の後藤田正晴は、小杉をがはった人物であるといわれている。
 後藤田は、I原S太郎(林郁夫)の顔に似ており、後藤田はI原S太郎でH本龍太郎である可能性がある。
 小杉をかばった人物が、H本龍太郎だとすると、小杉は、橋本の娘や息子か本人であると考えることが普通だ。
 実は、国松長官狙撃事件の黒幕は、I原S太郎であるといわれていて、オウムは、その命令を聞いて実行した。