宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 53    6億円強奪事件

●事件名
 6億円強奪事件

●事件の概要
 平成23年5月12日(木)午前3時頃、立川市柴崎町三丁目に所在する警備保障会社内に男2名が侵入し、仮眠中の警備員1名に傷害を負わせて脅迫し、金庫内の多額現金を強取した事件。

●事件の背景
 奪われた金の金額は、6億400万円で、日本の現金強奪事件で至上最高額。

●犯人は誰か

 6億円が奪われたのは、立川の日月警備保障という会社である。
 6億円には保険がかけられていて、仮に盗まれても保険で戻ってくる。しかし、警備会社と保険会社の社長がグルである場合、互いに肝心な事は隠したり、捜査を妨害する。
 警備会社の社長はOという人物で、保険会社の社長はAという人物である。この二人は、同じ赤軍派の仲間で、親しくしているが、表向きには仲が悪い風を装うことが多い。
 二人とも暴力団の組長であり、同じ組の組長と構成員という関係でもある。
 警備会社のカギを持っていたのは、内部犯行だからである。
 この時、宿直をしていて怪我を負った警備会社の社員は、赤軍派の仲間の
桐島聡か、殺害された後、桐島が替え玉をしている。

 盗まれた金は、Oの仲間の構成員(後藤組か小松組)たちで山分けされる。そして、警備会社は、6億円の保険が下りるため、被害にはならない。

 不審な警備会社の制服を着た男二人を見かけたなど、目撃通報が多かったので、警察は逮捕できるかも知れない、と思っていた。しかし、思わぬところから待ったがかかった。
 
 犯人のOは、ロシアの政治家であり、Oを逮捕するなら日本を侵攻する、と脅してきたのだ。
 そのため警察は、替え玉を作り、その人物を犯人であるとして逮捕した。

 捜査している警察官は、ロシアの脅迫に逆らえないため、真面目に捜査する必要がない、と思っていた矢先に、事件が起きた。
 千葉県と首都圏を走る東葉高速鉄道という電車のホームで、6月2日に人身事故が起きた。
 ホームから突き落とされているのではないかと思われたが、鉄道会社はこのことを発表しなかった。
 被害者は、6億円事件を捜査している警察官で、事件の全容がわかった、と思った翌日にホームで人身事故で死亡してしまった。
 ロシアからの圧力があるために、真面目に捜査していても仕方がない、と警察が思っていたので、この人身事故さえも隠蔽されてしまう可能性がある。
  
 この事件の犯人は、赤軍派のメンバーに金を山分けする予定で、金を勘定するバイトも募集している。
 金を持っているのは、赤軍派の森順子で、森順子の経営する派遣会社の口座に6億円が振り込まれる。
 6月2日の人身事故の時や前日、東葉高速鉄道沿線に森順子が被害者をつきまとって狙っていた、といわれている。
 
 犯人のOは、赤軍派の田宮高麿である。
 保険会社の社長は、赤軍派の佐々木規夫である。

 この事件を起こした動機は、5月26日に判決が出た布川事件の判決を犯人たちに有利にはたらくように起こされた未解決事件である。
 事件の捜査中や裁判中に、事件の全容をわからなくする目的で、大きな未解決事件が起こされることがある。
 
 
 田宮高麿は、ロシアを盾にとり、日本を脅してくることはこれまでにも例がある。
 赤軍派の信奉する共産主義の中にも様々な主義があるが、マルクス・レーニン主義スターリン主義などというものがあり、ほとんどの赤軍派スターリンを嫌っているが、これはウソであると考えられる。表面上はスターリン主義が嫌い、と言っていても、実はスターリン主義を信奉していると思われる。田宮高麿とスターリンは同一人物であり、本当にスターリンが嫌いなら、赤軍派のリーダーに田宮高麿がなれるだろうか。