半年前の江利チエミ死亡事件
福田和子事件の起きた同じ年の冬(1月)に、歌手の江利チエミが死亡している。死因は、脳梗塞と飲酒による吐瀉物がのどにひっかかったためであるとされている。また、暖房がつけっ放しだったという。
江利チエミの写真から、この人物はT中角栄と同一人物であると思われる。
江利チエミの死亡事件がもし殺人未遂事件なら、犯人はT中角栄を殺せなかったので、娘を殺そうと企んだとも考えられる。
ロッキード事件の企業側と政治家の確執?
ロッキード社は、F田の会社かF田の支配のある企業で、T中はここから献金を受けて贈収賄事件の被疑者として逮捕された。
角福戦争とは、佐藤栄作元首相の後継者として、T中とF田の名前が挙がり、ここから確執が始まったとされる。
逮捕されたT中側とロッキード社側の確執があり、福田和子事件が起こり、裁判でT中に不利な判決になるように仕向けたのではないだろうか。
角栄と真紀子は同一人物者?
しかし、調べた結果、当時のT中真紀子とT中角栄はどうやら同一人物の可能性がある(しかし、同一人物ではないかも知れないので、被害者が真紀子である可能性もある)。
最近のT中真紀子はまた別人のようである。
そうすると、福田和子とT中の共犯で、別人を殺したのではないかという疑いが出てくる。
あるいは、イギリスの重要人物の誰かが被害者となっていたということも考えられる。
被害者が真紀子である場合
被害者が真紀子である場合、ロッキード事件の核心と言われた児玉誉志夫ルートのことをしゃべられると困る児玉側が、福田を使って田中の娘の真紀子を殺させ、児玉ルートのことをしゃべらないように、田中側へ脅迫した、などが考えられる。
被害者が真紀子でない場合
安岡厚子は、美女で金を持っていた女性だといわれている。また、福田和子と同一人物者も美女であるといわれることが多い。
安岡厚子と福田和子は同一人物で、被害者は別にいたのではないだろうか。例えば、殺害した人の洋服を安岡のものに着替えさせること、安岡厚子の家財道具を福田和子の部屋に運んだのは、二人が別人に見えるように偽装工作したなどで、被害者をすりかえたのではないだろうか。
福田をかばうT中ということで有り得るのは、被害者は、T中角栄の真紀子とは別の娘とか、T中の妻や愛人という可能性もある。
ロッキード事件の容疑者関係者の中に気になる女性
ロッキード事件では、捜査が進んで各ルートが解明されることになったが、一つのルートだけ、被疑者が裁判に出廷せずに本人に判決が下らなかった例がある。
それは、児玉誉志夫ルートである。
児玉誉志夫は、ロッキード件の核心を握る人物といわれている。企業乗っ取り(買収)などを行っていたが、インドネシアの政府開発援助に関わる貿易会社の秘書として、S大統領の夜の相手に選ばれたクラブホステスを送り込んで荒稼ぎしていたという。このクラブホステスの名前は、根元七保子といい、Dヴィ夫人の名前で呼ばれている。
福田和子事件の被害者とは、実は、ロッキード裁判の真っ只中に起きている事件であり、関係者、特に児玉誉志夫と関係のあった女性が口封じのために殺害された事件だったのではないだろうか。
事件が起きて関係者の中に自殺者も出ている。ほとんどは男性だが、女装してクラブで働きつつ裁判の様子を伺い、その最中に殺害されたことなども考えられる。
自殺した人物の中に、笠原というT中角栄の運転手をしていた者がいるが、もし、T中の運転手だった者が福田に殺害されたとすれば、T中もかばうだろう。
また、児玉は、岸元首相の汚職を追及していた気箸いΦ聴?鮖篥,妨討咫追究を止めるよう言ったが聞き入れない為、気凌半緜棺颪鯏呂靴洞爾靴拭D棺颪砲蓮∪治資金の出所や金額、使っている料理屋、交際相手の女性などの名前が書かれていたという。
自殺者の中に、ロッキード事件の裁判長や、テレビ局の社長などもいる。
この中で、テレビ局の社長というのは、S新聞の社長でもあるS内という人物だ。
児玉誉志夫は、病気を理由に裁判の出廷を断っており、たった一回出廷しただけで、再び病気を理由に裁判に出廷せずに、判決直前の1984年に死亡した。
この間、児玉誉志夫(コーチャン※)は何をしていたのだろう。
事件を知っている者を片っ端から殺害し、裁判で証言されることを阻止していたのではないだろうか。
※コーチャンとは、ロッキード社の副会長で、F田家の一人。