宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 28-4    八王子大和田スーパー殺人事件のつづき

 高校生の口と手に粘着テープが貼られていた

 被害者の高校生の二人は、手と口に粘着テープを貼られていた。手は、二人の手を互いに後ろ向きに合わせて二人一緒にテープを貼られていたという。声が出ないように口にもそれぞれガ粘着テープを貼られていた。
 殺人の前に犯人が正体を明かし、殺すと脅してテープを貼ったのだろうか。
 もし、顔見知りの場合なら、不意を突いて急に銃撃する方が面倒でないとすると、粘着テープは、強盗殺人に見せかけるために、殺害後に粘着テープを貼る工作をしたのではないかと考えられる。
 金を出せ、と脅して貼ったのではなく、待ち合わせ人に不意を突かれて殺害されたのだ。


 粘着テープ

 粘着テープのシェアの高い企業にNトムズという会社がある。
 N東D化という会社のあるグループが分離独立して会社を設立したものだが、犯人と思われるグループが、何かにつけてこの企業名を出している。
 Nトムズ、の意味は、大和田スーパー殺人で高校生の手と口に貼った粘着テープのメーカー名のことで、この大和田スーパー殺人事件が未解決であることをほのめかしていたのではないだろうか。


 共犯者

 女将の正体だが、銃撃犯であると思われる店長の愛人で、店の経理をしていた女なのではないだろうか。
 オウムの金庫番でオウム会社の経理といえば、石井久子が思い浮かぶ。
 店長が平田信だとすれば、石井久子と親しい。

 首謀者

 また、平田信を隠匿していたとして、出頭したオウム信者の斉藤明美は、オウムの影の黒幕である。事件を首謀したのは、この女である可能性がある。いつものように、事件の首謀者は、斉藤明美であると思われる。
 斉藤明美と平田の関係は、上下関係の平田が下になり、というか、オウムの中で斉藤明美に勝てる者がいない。
 オウムは、H山邦夫を仮谷拉致事件の頃から餌食にしており、この事件もH山邦夫と斉藤明美の確執によるものの延長線上にあるとみられる。
 保険金のことを騎世気鵑忙愿Δ気譴燭里H山邦夫かも知れないが、実際に騎世気鵑吠欷韻鬚けていたのは斉藤明美だったのかも知れない。
 H山は、自分の周囲にいた人間に狙いをつけられたわけだが、同時にH山は警察官僚でもある。
 しかし、その情操が斉藤に操られていて、捜査妨害をしているのもH山であるというような奇妙な事になっているはずだ。
 
 騎世気鵑砲けられていた保険は、死亡保険であると考えられるが、騎世気鵑蓮∋?錣起きる直前に、「もうすぐ保険金が手に入る」と周囲に漏らしていたらしい。しかし、これは、自分の死を意味することだということに気づいていたのだろうか。


 名古屋の現金輸送車襲撃

 この事件の重要参考人の一人として、2002年に名古屋で現金輸送車を襲撃した男(70才代)の名前が挙がっている。
 ナンペイで使用された銃の線条痕と、名古屋の現金輸送車襲撃に使用された銃の線条痕と一致していたという。
 名古屋の事件の犯人は、ナンペイの店長と酷似しているが、麻原彰晃であると思われ、ナンペイの店長ではない。
 しかし、平田が店長をしていたなら、この重要参考人も同じ店で働いていた可能性もある。ましてやオウムの教祖は麻原なので、平田のことを知らないはずはない。
 麻原は、暴力団の構成員だが、有名な暴力団の全ての構成員を重複して在籍している。オウムの暴力団といえば、清水一家が思い浮かぶ。麻原といえば、住吉会を思い浮かべる人もいる。
 麻原は、国松長官狙撃事件の時の実行犯の一人だ。同じ車に乗っていた飯田エリ子の「今だ」という合図で、国松長官を狙撃している。
 この時、平田は機関銃を使用したという説があり、麻原が狙撃した銃がナンペイで使用されたスカイヤーズ・ビンガムである可能性もある。飯田エリ子が麻原彰晃と同一人物であれば、麻原は銃を使用していないので、スカイヤーズ・ビンガムは国松長官狙撃では使用されていないが、麻原は実行犯一味の一人で、狙撃の合図をした女だ。
 もし、ナンペイの犯人が麻原であるとすれば、店長とは別人ということになるが、この店で短期間のうちに店長が何度が変わっていることも考えられる。
 事件当時の店長が平田であれば、事件が起きる直前まで店長をしていたのが麻原であることも有り得る。
 高校生が何の抵抗もなく、飲み会に行くのだとすれば、店長かそのクラスの人物だろう。
 もし、麻原が実行犯であるとすれば、共犯者の女将は、斉藤明美かも知れない。
 オウムにもペアらしきものがあり、麻原と石井ではあまりしっくりこない。
 平田と石井のように、度々夫婦としてカップルになっている組み合わせがあり、麻原とのカップルは斉藤明美が多い。