海の色が赤く染まるのは、硫黄成分のせいか
海や川の色が赤く染まるという現象が、世界で多発しているという。
2012年9月に起きた中国の地震の前日に、長江の川の色が赤く染まる、という現象が起きている。
海の色が赤く染まる現象に、赤潮があるが、赤潮は、魚に死骸や工場からの排水で富栄養化した水にプランクトンが集まり、そのプランクトンの色が赤いために、そのように見えるという。
中国の長江の赤く染まった写真を見てみると、パッと見た感じではプランクトンのようにも見えないし、川の水の色そのものが赤く染まっているように見える。
同時期に、アメリカのカルフォルニア州南部で、海の色が赤く染まり、その頃に「魚の腐ったような匂いが漂った」「卵が腐ったような匂いが充満した」などと言われていた。
魚の腐ったような匂いや卵の腐ったような匂いは、硫黄から出る匂いである。
海の沿岸部は、陸と海との間の海底があり、この海底は、火山の噴火により出来た陸が、海水に隠れている部分である。従って、沿岸部は海底火山地帯であるということになり、火山には硫黄分がある。
日本でも、火山地帯には温泉が出て、硫黄臭がするために、火山には硫黄があることがわかる。
海底から何かの原因で硫黄分が上に上がってきて、この硫黄分が工場などから排出される汚染水の鉄分などと混じり、化学反応で赤くなったものと考えることもできる。
だから、硫黄臭がするのではないだろうか。
最近、海や川の色が赤く染まる現象が多い、というのは、最近、世界でも地震が多発していて、火山活動が活発になっていることがわかり、硫黄が水中に上がってきて、鉄分などと結合し、そのため赤くなっているとしたら、地震の多発との関連性が出てくるわけだ。
中国の長江の水の色が赤くなったのは、長江の川底や上流の山などから硫黄分が出て、工場の排水と混じり、赤くなったものなのではないだろうか。長江の水の色が赤くなる直前、泡のようなものが川一面に広がっていたという目撃談があり、この正体はわからないが、日本でも波の華と呼ばれるものが泡に見えるが、東北地方など火山が多い場所や、切り立った崖地帯に見られる現象で、そういう場所は、火山地帯であることが多い。
川から硫黄臭
都内の川から硫黄臭が漂ったことがあった。2010年頃のことだが、門前仲町付近を流れる川から硫黄臭が漂っていた。
異臭騒ぎがあったとニュースになっていた。
これがもし、何者かによる硫黄物質の散布でなければ、川から硫黄臭がすることはあるということになる。
この数ヵ月後に3.11の巨大地震が起きた。
雲南省の山から赤土 川が赤くなった理由
10月になり、地震のあった中国の雲南省で山崩れが起き、被害が出た。
山崩れを起こした山から赤土が出ていた。
長江が赤く染まっていたのは、上流の雲南省の山の土であるということになるが、川が赤くなったのは、地震の前日のことであり、その時点では山崩れは起きていなかったかも知れない。
地震もないのに、山の土が川に流れ出ていたということになる。
山が震源地で山だけに振動が起き、土が流れ出たのだろうか。
山崩れが起きた、ということは、また川が赤く染まり、付近で地震が起きる、ということだろうか。