宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 29-555    仮谷さん拉致事件のつづき

 文京区はオウムの標的?

 仮谷拉致事件で、仮谷清志の妹が通っていた(年齢を誤魔化していたが)学校が、高校も短大も文京区にある。
 また、麻原彰晃が不合格になった東京大学も文京区にある(駒場にもあるが、法学部や医学部、農学部などは文京区にある)。
 一方、東大の隣にある本富士警察署に乗り込んで捜査の指揮を執るようになったジャーナリストのE川紹子は神奈川県新聞の記者であり、以前から、文京区の元富士と神奈川県警は対立関係にあった。
 オウムの逃走犯が隠れていた相模原の隠れ家は神奈川県にあった。
 仮谷清志の妹は、シビリアン・コントロールの人物だった。軍を政治が統制するのではなく、文民による統制をシビリアン・コントロールといい、通常は、平和の使者と呼ばれる人や根気強い可愛そうな人がそれに選ばれるようだ。こういう人を基調にして軍はその人に合わせるようにして体制をコントロールしているようだ。そして、それは天皇が主体なのではなく、戦争好きな天皇とはある部分で対立的な構造を持っている。
 こういう人に殺意を抱くのは、暴力団天皇家であることもあまり知られていない。
 よくスパイが言うように、日本は天皇を中心とした国、というのは、全くの間違いだが、自分の都合を優先したい外国のスパイは、外国が大好きな天皇が日本の最高権力者ということにしている。
 外国といえば、貿易の街、神奈川県横浜市が関東地方では有名である。外国の船は毎日のように港に入港し、外国製品の多くが横浜港など神奈川県の港から入ってくる。
 一方、文京区は、学校の多い区で、文の都という区の意味がある。また、エリートの学校といわれる東京大学は文京区にあり、東大に関係する会社なども東大の周辺に多い。
 エリート官僚の出身校がある街なので、いろいろといい部分もあるが、一度でもケチがついた人は街から追い出されるというような暗黙も存在している。しかし、オウムはこの街の人々をターゲットにして、拉致事件や殺人を起こし、多くの文京区民を区外追放させたのだ。

 神奈川県警は、オウムの初期の事件の坂本弁護士殺人事件以来、オウムと協調して、時には不祥事を起こしつつ、なるべくオウムと対立する人を潰すように行政努力をしている。
 オウムのテロ情報が最初に入ってくるのも神奈川県警だが、神奈川は、それを阻止するどころか、他の官庁などに伝えずにオウムのやるテロを何となく裏からガードしている。
 警視庁の捜査は、E川紹子の捜査情報を元に練られており、息子の上裕も我が物顔で警視庁に出入りする。
 しかし、E川は大内早苗として、本富士の警察官を騙して殺したグループの一員であり、いつしか、E川が勝手に本富士に上がりこみ、自分の嫌いな人を「この人はどうかと思う」「あの人も麻原の仲間です」などと実際には仲間ではない人をでっちあげて仲間であるかのように言い、それを捜査の参考にさせていた。
 対立する所のいいなりになると警察はどうなるのだろう。多分、暴力団なら命取りである。暴力団を監視する立場にある警察でも、そういうことは影響がないとは言えないたろう。
 東大のお膝元でエリート官僚の母校のある文京区を狙うことによって、戦車を使用しない騒乱体制を作り上げることに成功したのだ。
 
 ところで、シビリアン・コントロールの思想は、アメリカのペンタゴンでも認めており、もともとはアメリカとソ連の東西冷戦終結の思想であるのではないかと考えられる。
 シビリアン・コントロールの人物を、オウムが狙ったことにより、アメリカのペンタゴンにも影響があったはずだし、仮谷の妹はソ連と関係があったので、仮谷の妹に死んだことにより、アメリカのペンタゴンにも、ソ連の軍にも大きな影響があったはずである。そして、その象徴的な事件が9.11のテロ事件である。
 9.11のテロ事件の9ヶ月前に仮谷の妹が殺されており、9.11のテロはそのことによりペンタゴンとロシアの軍をやり込めようと思ったのだ。 
 オウムとタリバンのメンバーは根っこが同じだし、オウムはアル・マシリ旅団というタリバンのテログループと同一メンバーである。