宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 60    上連雀二丁目居酒屋副店長殺人事件

●事件名
上連雀二丁目居酒屋副店長殺人事件(上地恵栄事件)

●事件の概要
平成17年(2005年)、11月25日、三鷹駅近くで居酒屋の副店長をしていた永野和男さんという人が、
自宅で死んでいるのを従業員が発見した。
 永野さんは、勤務が真面目で従業員から慕われていた。
 事件発覚の日、休んだことのない永野さんが出勤して来ないのを不審に思った従業員が永野さんの自宅を訪ねた。
 永野さんは、11月23日に午後6時に退店した後、JR中野駅近くの居酒屋やマージャン店に行った後帰宅し、その後、居候していた上地恵栄に殺害された。
 永野さんは、布団の上に仰向けになって体を十数か所刺されて死んでいた。

●事件の背景
 永野さん宅に、2ヶ月前から上地が居候していた。
どうして永野さんが上地の居候を許可したのか不明だが、上地と永野さんは、永野さんの前の勤務先で知り合いだったという。
 上地は、他人の家に上がりこんで居候し居場所を点々としていた元暴力団構成員だった。

●犯人は誰か

 犯人は、上地恵栄という男で、現在指名手配中である。
 この人物は、オウムの早川紀代秀であると思われる。
 早川紀代秀は、この事件の頃、同一人物者の第一級建築士姉歯秀次という名前で、強度偽装問題で騒がれていた。
 姉歯は、この問題が表面化したので、自分の家に住めなくなり(取材が押しかけたとか近所が噂するというのもあるだろうが、耐震強度の問題だったので、自分の家自体がそのことで住めない状態になった)、知人の家を点々とする生活を送っていたのではないかと思われる。
 永野さんは知人に「家に居候がいて困る」と話していたということだが、上地が姉歯であることに気づいたために殺害したのではないだろうか。
あるいは、早川紀代秀は、国松孝次とも同一人物なので、被害者が警察庁長官姉歯であることを知ったので、知られては困ることを知られたとして殺害していたということも考えられる。
 永野さんという人物は、元警察官だった可能性もある。
 警察官として国松長官のことを知っている人物だったが、何故、こんな生活をしているのか聞いたところ、理由は言わなかったが
永野さんには何となくわかってしまったのではないだろうか。
 国松長官と似ている警察官に、警察漫画の主人公がいるが、この警察漫画は、葛飾区の派出所を舞台としているが、この漫画ののモデルとなっている警察署が漫画の連載中に警察署の名前を変更している。
 永野さんは、この警察署で働く警察官だったが、「漫画のせいで警察署の名前が変わっているのだとしたら不服だ」という理由で、警察官を辞めていたとすると、
国松長官が尋ねて来た時に、国松長官について知りたくなり、いろいろ調べていたら、都合の悪いことが出てきたので
それを知られたくないために殺害した、ということも考えられる。
 警察漫画の原作者は、国松長官の息子の上裕と同一人物である。
 国松と上裕は、親子であり、国松長官は上裕を息子の中で一番可愛がっているので、
息子の悪口を言った、秘密を知ったなどで殺意を持ったという動機も考えられる。