宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 29-698    仮谷さん拉致事件のつづき

 高浜子供ルームの殺人

 1995年9月3日に千葉県の高浜子供ルームで女性指導員が殺害される事件が発覚した。
 しかし、この事件には不審な点が多い。
 被害者は、前日の9月2日に保護者会があり、午後9時30分頃に施設を出て、10時頃稲毛海岸駅についたが、東京方面の電車がない、ということで自宅に午後11時頃「今日は遅くなるから泊まっていく」と電話している。 
 その後、3日午前1時35分頃にとうもろこし入りの焼きそばをコンビニで買っている。
 そして、翌日の午後4時か4時30分頃に、小学生児童により、施設の部屋の中央部に倒れている被害者を発見して事件が発覚した。

 不審な点とは

稲毛海岸駅の東京方面行きの電車は、10時頃ならまだ余裕があり、乗り換えの電車も間に合い、都内で帰れない、ということはない。
・女性が一人で施設に泊まり、とうもろこし入りの焼きそばを食べる、ということが想像できない。
・施設から出て一旦駅へ行ったのに、電車がないわけでもないのにまた同じ場所へ引き返している。ましてや当日に保護者会があったので、保護者会の当日施設に泊まるのは気が引けるはずだ。

 などの点である。

 高浜子供ルームの遺体が、正田英三郎氏のものだとすれば、死亡から半年位経っている。
 とっくに腐乱している時期だが、何故、正田氏を風呂場で殺し「いけす」を使用したかというと、冷凍保存するために濡らしておく必要があったためではないだろうか。魚などの冷凍倉庫に保管していたとすれば、魚のような扱いに最初からして、人間であることを見破られないためであるとか、冷凍保存するのに濡らした方がきれいに冷凍できるなどの利点があるためではないだろうか。
 もし、高浜子供ルームの女性指導員の遺体が冷凍保存された正田英三郎氏のものなら、この事件は、殺人というより遺体遺棄である。
 女性指導員は、遺体を施設に置くために、電車がないと言ってウソをつき、施設に戻り遺体を施設部屋中央に置いた。
 そして、当日指導員が着ていた洋服を解凍された遺体に着せて、女性指導員が死んだように見せかけたのだ。
 そうすると、この女性指導員が遺体を遺棄した張本人である。
 そして、警察に遺体を引き取りに来た後、遺族(本当は遺族ではない)が手賀沼印旛沼に穴を掘って埋めた。

 この女性指導員は、平田信と同一人物のようである。

 平田信は、正田英三郎(仮谷清志)の事件で、殺された時には自分が刺殺された風を装い、遺棄された時には自分が被害者になる役を演じているようである。
 仮谷清志を殺害したという井上嘉浩だが、実際には殺害したのは菊池直子のようであるが、井上は事件を麻原に報告しオレンジジュースとおはぎをもらっている。
 殺害した井上は菊池だが、報告した井上は平田ではないだろうか。


 「いけす」を使用する意味 警察の前を通るカモフラージュ

 オウムの被害者の何人かが風呂場でサリン中毒で殺され、遺体を「いけす」で運ばれているようだ。
 オウムは何故「いけす」を使うのだろう。

 佐賀一丁目殺人では、屋形船に乗った会社社長が銃殺され、「いけす」の中に入れられたようだ。
 芝浦の屋形船の乗船場から屋形船の通るルートの途中に佐賀一丁目があり、隅田川から遊歩道に降りて、そぐ近くの階段を上るとそこはもう佐賀一丁目である。
 しかし、この階段の上に交番があり、隅田川から佐賀町まではこの交番を通る必要がある。
 「いけす」を利用した理由は、
 “遺体の運搬を警察の目から誤魔化すため”ということが考えられる。
 中のわからない塗装してある「いけす」を使えば、川魚を捕る漁師か、業者のように見えるからだ。
 そして、いけすを利用した遺体を風呂場で銃殺したように見せかけ、風呂場に遺棄したのだ。

 正田英三郎の時は、サリン入りの風呂に入れられ、正田氏はサリン中毒により死亡した。
 この時、「いけす」を使用して車で東北まで運ばれた。
 「いけす」を使用したのは、やはり、自宅から車までの途中に交番か警察署があったからではないだろうか。
 正田氏の別宅は、文京区にあったらしい。
 交番の場所は、M警察署管内は、駅に通じる交差点や東大農学部壱岐坂、天神、根津、あとは警察署である。このどこかの極近くに正田氏の別宅があったのだ。
 そして、その家が殺害現場だったのだ。
 水道橋駅に近い焼き鳥のチェーン店のあたりに別宅があった説がある(壱岐坂)。水道橋には近くに交番(神田警察署)があるし、駅前なので人通りも激しい。こういうところで「いけす」を使用して遺体の運搬に使ったのではないだろうか。

 警察署の前を通った遺体は、冷凍保存され、忘れた頃に全く関係ない場所か想像できない場所に遺棄し、事件の発覚を防ごうということなのだろう。