宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑰-5    松本サリン事件のつづき

 松本サリン事件の薬物入手ルートは、K野義行の息子かも知れない。
 当時、息子は15歳だったが、息子は第一通報者だ。
 この人物は、事件後、犯人に対して怒りを覚えるのが普通なのに、その感情が湧いてこなくて解釈不明だ、と答えている。
 これは、この人物が犯人だとすると、意味がわかってくる。
 また、事件の犯人が父親と間違われたのは、実は息子がサリンを撒いていたからではないだろうか。
 息子がオウム信者だったとすれば、薬品の入手ルートはオウムということになる。
 K野義行は、上祐史浩と菊池直子が交代でしていると思われる。
 上裕は土谷正実と同一人物で、当時、現場近くである人を見た、などと言い、自分が現場にいたことを自分で証明し墓穴を掘っている。
 K野義行が菊池直子で、息子が上裕(土谷正実)なのだろうか。
 K野義行は、遠藤誠一とも同一人物である。

 この親子は、土谷正実遠藤誠一の薬物製造班コンビなのかも知れない。

 河野澄子は最初から石井久子だったのか

 河野澄子は、石井久子と同一人物者によって植物人間にされたことになっているが、本物は死亡しているだろう。
 石井久子は河野澄子をいつ頃からしていたか問題だが、松本サリン事件の被害者は河野澄子だということで、身内による身内への犯行ということであまり捜査しなくていいことになっていることも有り得るが、石井久子が当時、松本市の麻原の裁判の裁判官をしていたかというとその可能性は薄い。
 裁判官は、麻原と対立関係にあった人物で、河野澄子かその親近者が裁判官である可能性があるが、石井久子が裁判官だとすると、狙う理由も今ひとつだし、その後に続く地下鉄サリン事件や国松長官狙撃の理由も、オウムの首謀的存在の人物をオウムが狙っていた、というようなバカげた説も出てきそうになり、そこまで事を大袈裟にする必要性が疑問になってくる。
 石井久子は、麻原彰晃のお父さんかお母さんと同一人物者である可能性もあるが、麻原の父母についての情報は公表されていないようだ。

 事件を最初に通報した息子だが、この息子が石井久子かも知れない。この人物は、自分が首謀した事件を自分が通報者となり、捜査にベールをかけてしまう人物である。
 松本サリン事件がぼんやりとしか見えてこないのは、石井久子による通報だからではないだろうか。
 石井久子が通報した事件は、冤罪事件に発展することもあり、クセモノである。
 第一通報者の息子が河野澄子と同一人物ということはあるのだろうか。
 同一人物だとすると、この事件を謀略にしたい理由は何なのかわからなくなる。

 河野澄子の遺体は医療廃棄物として処理された?

 河野澄子が病院に運ばれた後、河野澄子と石井久子が入れ替わり、本物はすぐに死亡したが、ニセモノは植物人間になったことにして、しゃべりもせずただ寝ているだけで10年後に死亡したことにしたのだ。
 河野澄子の兄であると思われる伊丹十三が医療廃棄物について調べていた、ということだが、医療廃棄物の中に河野澄子の遺体を混ぜて医療廃棄物業者に引き取らせたのではないだろうか。
 医療廃棄物は、手術の際に使った注射器や器具が廃棄物となるが、中には、切断した人間の足や手が廃棄物として処理されることがあるという。
 交通事故などで片足を失う怪我、などと言われるが、怪我がひどい場合、片足は医療機器により切断される。その際、切断した片足なども医療廃棄物として、機器などと一緒に捨てられるのだという。
 河野澄子の遺体は、医療廃棄物に見えるように、解体されていた可能性もあり、病院の関係者の中にオウム信者がいた、ということも考えられる。
 本物の河野澄子を医療廃棄物として捨てた後、石井久子は自分が河野澄子であるかのようになりすまし、植物人間のフリをして病室に寝ていたり、人がいようといまいと普通に歩いて病院の外などに出かけて行った。そして、周囲には内緒にしてね、と言って金でも渡していたのだ。

 息子は上裕?

 K野義行と同一人物であると思われるO江という人物の息子は、上裕かも知れない。O江の息子の人物像が上裕と一致するためだ。
 K野義行の息子の当時中学生だった人物とは、上裕史浩で土谷正実である可能性がある。
 第一通報者が石井久子だとすると、息子が第一通報者というのはおかしい感じがする。
 石井久子が河野澄子になりすましてから、上裕と入れ替わったのかも知れない。