日本で核実験が行なわれていた？
最近、日本の核の持込の真相が明るみになっているが、1957年5月には、衝撃的なことがあったことがわかった。
1957年5月に、当時の岸総理に対して、ソ連の大使が「核実験中止に関する覚書」なるものを渡していたのだ。
1957年に、日本は核実験を行なっていたのだろうか。
一応その時に核実験が行なわれた形跡がないか調べたところ、この近辺で大きな災害や台風は確認できなかった。
しかし、数ヶ月前に、神津島や新島で地震が発生していたことがあった。この地震は、前々から何度か起きていたが、それに便乗した可能性もあるし、このことが発端となり起きていた可能性もある。
神津島や新島は、伊豆諸島に位置し相模灘の遠方にある。
伊豆諸島といえば、伊豆地震として地震が頻繁に起きる地域でもあったはずだ。
また、もう少しさかのぼってみると、気になる低気圧があったことがわかった。
1956年4月17日～18日にかけて、次のようなものが記録されていた。
福島沖なのか
昭和31年（1956年） 4月17日～4月18日
北海道で融雪洪水、漁船の遭難、東北、関東で大火。
死者47名、行方不明者53名
住家全壊2棟、半壊10棟
床上浸水1,087棟、床下浸水1,320棟など
（消防白書）
4月15日に朝鮮半島付近で発生した低気圧は、16日～17日にかけて日本海を発達しながら東北東、北東へ進み、全国的に南風が強く、気温が上がって乾燥した。
17日午後には、寒冷前線が日本列島を通過し、関東地方と東北地方は10～20m/sの強風となった。これらの乾燥と強風で、関東地方と東北地方の所々で大火が発生し、福島県常葉町では約250戸が焼失した。
低気圧は980hPa以下まで発達して北海道北部を通過したため、北海道では20m/s以上の強風が吹き、ニシン漁の漁船の遭難が相次ぎ、死者32名、行方不明者10名が出た。
また、降水量は多くなかったものの融雪が加わったため、石狩川の氾濫等により死者15名、行方不明者43名が出た。
これによると、15日に朝鮮付近で発生した低気圧が日本海を発達しながら、北東などにすすんで全国的に気温が上がり乾燥した。しかし、次の日にはうって変わって、寒冷前線が日本列島を通過し、関東、東北、北海道に強風をもたらしたのだが、あまりの強風のために大火が関東で発生し、福島県で250戸が火事になった。
北海道では強風のために漁船が遭難し死者が32名出た。
降水量が少なかったのに、雪が融けたために、石狩川が氾濫し、死者・行方不明者が58名出た、というものだ。
まず、強風による大火で250戸が火事になったという点が不審だ。強風で大火になるためには、外で火を使っていた必要があり、家の中で使うならまだしも、どのようにして外で火を使っていたのだろう。
山火事ではないのに、広範囲なのも気になる。
福島県常葉（ときわ）町、というのは、田村郡にあり、隣接町に福島第一原発で有名になった双葉郡がある。近くの三春町に三春ダムというダムがあり（しかしダムはないだろう）河川がある。また、阿武隈洞が近くにある。
もう一つは、降水量が少ないのに、石狩川が氾濫し、死者や行方不明者がたくさん出たという点も不審だ。
前日は暖かかったのに、翌日には急に寒くなり、寒いのに雪が溶け出したために、川が氾濫したとある。
核実験が行なわれたのは、この日なのだろうか。
実験場所は、福島県沖か河川だろうか。
横須賀か
あるいは、横須賀港の沖合いで海中核実験をしたために、新島や神津島に地震（Ｍ6.0）が起きたのだろうか。
自衛隊はこのことを知っていたのだろうか。さらに、一緒になって実験をしていた、ということはあったのだろうか（おそらくその可能性はある。自衛隊に秘密にすると騒がれるので一緒にやってしまった方がバレない）。
秋田県沖？
また、この核実験中止覚書が外務省に渡された直後に、ソ連は、ピョートル大帝湾の内海化を宣言しており、このピョートル大帝湾の近くで核実験が行なわれていた可能性もある。
ピョートル大帝湾というのは、ウラジオストックに面している湾で、日本では新潟県と秋田県沖の北西部に位置する。
核実験が秋田県沖の日本海で行なわれていたとしたら、それをソ連が察知し、アメリカと面倒なことにならないように、内海化を宣言していた、ということも考えられる。
秋田県は、北方領土に造詣が深く、ソ連との交流も多少はあるようだ。
また、ピョートル大帝湾は、北朝鮮にも面しており、朝鮮、ソ連、日本が面する海域で核実験が行なわれていたことが秘密にされているので、日本海を東海と併記するなどの問題が今頃になって出てきているのかも知れない。
