火山が噴火すると大気が緑色になる?
火山が噴火した際に出る硫化硫黄は、酸性だ。酸性は、緑色と関係があるらしい。
1883年にインドネシアのクラタカウ火山が噴火した際、2年間の間、日没が緑色に、月が青く見えていたのだという。
月の色は黄色だが、これに緑をたすと青になる。
日没はオレンジだが、これに緑を加えると、緑にも見えそうだ。
また、火山の近くにあるお釜と呼ばれる湖は、緑色をしたものが多い。火山の影響が強い一碧湖なども緑色だ。
ヨーロッパで、1970年代、酸性雨が降り、髪の毛が緑色に変色した、という話が知られている。
ドイツで酸性雨が降った時、ドイツの湖で炭酸ガスが発生したという。炭酸ガスは酸性だ。酸性雨は、近くの森林を枯らし、死の湖を作る、といわれたようだ。
酸性雨の原因は、硫黄酸化合物、窒素酸化物、塩化水素だ。
ドイツで酸性雨が降った時、火山が噴火した、という話はあまり聞かなかったが、やはり、ドイツの酸性雨は、火山噴火と関係があったのではないだろうか。
ドイツには、アイフェル地方というところに、火山が多いのだという。
仮に、火山噴火の影響で、大気が酸性になっていたとすると、海でも酸性になっている可能性がある。
海の水が蒸発し、雲を作り雨が降る。
近年、海底生物が水面に上がってくるのも、火山とつながっている海底が酸性になっているので、そこに生きる生物が耐えられなくなり、居場所を探して水面の近くまで出てきている、という可能性もある。
大気や水、海水が酸性が強くなっているとすれば、当然土壌も酸性が強くなっているはずである。
口蹄疫の原因であるかも知れない、サツマイモの病気のセンチュウも、土壌が酸性が強くなると発生するのだという。
農作物は、何もサツマイモだけではない。他の農産物も、実は酸性が強くなり、人々も、酸性の強い食物を食べている可能性もあるのだ。
酸性雨が降っているとなると、水道水が問題になってくる。
水道水は、降った雨をダムに溜めているので、消毒しても酸性が抜けるとは限らない。
酸性雨ではなく、硫化硫黄雨、窒素雨かも知れない。
窒素は、植物の肥料に使われるが、石灰を燃やした残りかすでもあり、窒素(NOx)は、PMと並んで規制する法律がある。窒素は、硫化水素と同じく、酸欠状態と関係がある。
硫化水素は、混合が洗剤などで規制されている物質で、また窒素も硫化水素と同様に酸欠状態を作る。突然死の無呼吸症候群と関係がある可能性もある。
酸性雨の原因は鉱物資源
赤城山の近くに足尾銅山という山があり、江戸時代、この山は貨幣鋳造用の銅の採掘がさかんだったという。
明治時代には、日本を代表する銅の鉱山となった。
しかし、銅を精製する際に出る鉱毒ガスや硫酸が排水されるようになり、公害と化した。
このため、近くには酸性雨が降り、草や木が立ち枯れしたという。
酸性雨の原因は、銅山の鉱毒ガスだったのだろうか。
ドイツの酸性雨も同じ原因だろうか。
神奈川県の丹沢山地の酸性雨も同じ原因なのだろうか。
火山噴火によって鉱物資源が外に出てくる場合もあるだろう。
マグマの地下には、鉱物や金属性の物質が混じっているので、それが熱せられたり上に上がってきたりする。
日本では、環境汚染に係る環境基準があるが、これらの対象物質の中には、火山噴火により増加する物質もあり、これが雨になって降ってくる。
だから、人間の生活や、動物、植物に影響がないわけはない。
火山噴火は、自然災害なので規制できず、これらの物質をうまくかわしながら生活する必要がある。