宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑤-2    3億円事件のつづき 赤軍派のM作戦(革命資金を銀行強盗で奪う)

宝財探偵所の迷宮事件イ里弔鼎

 この男と面接の男が同一人物かはわからないが、この男の父親も暴力団である。しかも、4ヶ月後に起きるよど号事件は、羽田空港発の旅客機である。用意周到に何ヶ月も前から仲間が羽田空港で働いて、ハイジャックの時を今か今かと待っていたとしても不思議はない。

 それから、犯人が乗っていた白バイは、ヤマハのバイクを白いペンキを塗り改造したものだったことがわかっている。
 シンガーソングライターMは、1970年代に広島で行われたヤマハ広島音楽祭で受賞し、その時レコード会社にスカウトされデビューした経歴がある。ヤマハのバイクで完全犯罪を起こし「出てみようかな」と思ったとしても不思議ではない。

 静岡県伊豆高原にあるホテルには、ほとんどの同僚が赤軍派の者であった。森一成や平岡亨もいた。I知事の息子も働いている。

 銀行強盗の噂のある男 

 シンガーソングライターMは、伊豆のホテルで働いていた時に、地元の銀行に銀行強盗に入ったと噂されていたことがある。
 しかも、財産を何かによって押さえられていて、他の事件でも追いかけられていた様子だった。

 赤軍派は、坂東國男という人物らが「M作戦」という金融機関強盗作戦を、1970年代初頭頃、展開していた。
 
 もしも、3億円事件の資金が、赤軍派事件やよど号事件の資金稼ぎであったなら、赤軍派が疑われた意味もわかるし、つじつまが合うことだらけだ。


 3億円事件の時、現金輸送をした警備会社が保険をかけていたため、3億円は全額戻ってきた。
 後日、現在知事に就任している当時のI氏の口座に、2億9000万円ぐらい振り込まれたという説もある。

 
 一説によれば、I氏を何らかの事件の重要参考人として調べようとしていた。しかし、この事件が起こりうやむやになってしまったという。
 赤軍派に関する事件は、事前に警察がキャッチし、逮捕する場合もあるが、この場合、3億円事件を起こそうとした情報を警察がキャッチしたが、逃げられた、という意味だろう。
 I氏は、赤軍派のM作戦に関与する赤軍派のメンバーかも知れない。

 警備をしていたN警備は、損害賠償で金が全額かえってくることを知っていたはずだ。もしも、I現知事にそれがわかっていた場合、誰にも迷惑がかからないはずだ、と思ったことも手伝い、白昼堂々であるが案外すんなり3億円を強奪できたと理由としても考えられる。
 NとI知事が、Iが運輸大臣を務める前からの親しい関係であったとしたら、そういうこともあったであろうと推測ができる。
 運輸業界とI知事の関係は、Iが都知事になる前からであることをを知る者は多い。

 I氏もよど号事件と関わりがあったのだろうか。

 よど号事件の際、乗客の誘導の案内をしたアナウンスの声が、I知事に似ていたという情報もある。
 
 それとも、I知事は、運送会社Nの社長か役員なのだろうか。
 その場合、強奪させた金をMから巻き上げ(?)自分のふところに着服し、よど号の資金に当てたのだろうか。金を強奪したMが最終的にもらった金額は1~50万円ぐらいだったらしい。

 モンタージュに似ている男

 田宮高麿がリーダーをしていた歌謡コーラスグループで、1986年頃からボーカルをしていたA城N樹という人物がいる。この男の顔がモンタージュの顔に似ている。背も高く、180cm以上ある。
 この歌謡グループは、旧ボーカルも含め、ほとんどが赤軍派である。その中でずば抜けて背が高く、メンバーのほとんどが赤軍派であるならば、一人だけ全く関係のない男がボーカルをするというのは、不自然である。


 シンガーソングライターMはHの宮と同一人物である。
 犯人がHの宮だとすると、年齢が合わない。犯人は少なくとも15歳以上であると思われる。その当時Hの宮は9歳。
 9歳では小学3年生である。しかし、Hの宮は1969年頃、実の政治家の父親と共に、護国寺のラジオ体操会場で殺害されていて、その時からHの宮は別人がしていた。
 今のHの宮の顔と、シンガーソングライターMの顔はそっくりで、同一人物である可能性が高い。
 また、シンガーソングライターMには共犯者がいたが、その共犯者が同じ赤軍派の吉田金太郎という人物かも知れない。
 

 よど号事件とは

 そもそも、よど号事件とは何かというと、次期天皇に一番近いHの宮が必ず天皇になれる方法として、自分と似ている人たちを追い出そうとたくらんだことに端を発している。そこで、シンガーソングライターMは、その資金を稼ぐために銀行強盗をする計画をした。

 Hの宮は、今でも自分と似ている人を憎んでいるフシがある。それは、よど号事件で自分に似ている皇族を外へ追い出し、自分の一族の天皇家を作ろうとしているからである。
 それは、天皇家への革命であり、赤軍派の革命思想とビッタリ一致する。