宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ③-1   グリコ・森永事件 事件に北朝鮮の影

●事件名
 江崎グリコ・森永事件

●事件の概要
 1984年3月19日に起きた、お菓子の中に青酸カリが混入された事件。
事件の前に、グリコの社長が誘拐された。
 誘拐事件の後、グリコ製品や他のお菓子メーカーの製品の中に、青酸カリが混入された。
誘拐の犯人は、「キツネ目の男」で、全国に指名手配されたが、犯人逮捕に至らず、未解決のまま時効を迎え迷宮入りとなった。

●事件の背景・動機
 犯人は、グリコに恨みを持っている。
 警察の内部の情報に詳しいことから、犯人は暴力団幹部(組長など)ではないだろうか。(当時の山口組の抗争は興味深い 中山勝正、竹中正久とか、社長の名前のような2人の幹部が事件の翌年1985年に殺害されている。新組長らか敵対する暴力団の犯行かも知れない)
 もし、暴力団が関わっているとすると、犯人は複数か、グループである。
暴力団は、なぜ、グリコを標的にしたのだろうか。
 森永の古い事件のことを脅迫状に書いていることから、当時のことに少し詳しいのではないだろうか。

 容疑者として浮上した暴力団幹部の銀行口座に、脅迫した会社から金が振り込まれていた。しかし、アリバイがあるとかで釈放されている。犯人がグリコの内部情報に詳しいことから、社長をはじめ役員の銀行口座を犯人が偽造所持していたのではないだろうか。
そうすると、銀行が支店ごとグルであった(支店が暴力団関係者でうめつくされていた?)可能性もある。

●犯人は誰か
 ライバル会社が、妬んで犯行を計画したのだろうか。
 当時、お菓子の売上順位が業界でどうなっていたのかが、事件のカギを握るのではないだろうか。
・業界トップはMJ製菓だった。追いぬかれそうになり・・・という線もあり得る。
・業界トップになれば株が上がるといわれ、総会屋が株を買ったが、トップになれなかった。それで、どうしてくれると言って犯行に及んだ。
 総会屋は、グリコが業界1位になりそうだなどといい、次々と株を買った。しかし、トップになれなかった。今まで味方についていたと思われた総会屋の態度が急変し、どうしてくれると誘拐し、つめよった。青酸カリ入りお菓子は、誘拐の開放の取引だったのではないだろうか。
 しかし、これらのいきさつは、事件を計画した犯人グループによる「やらせ」である可能性もある。

 キツネ目男は、北朝鮮の金総書記にそっくりだ。
この場合、犯人グループは北朝鮮の仲間であろう。

宝財探偵所の迷宮事件 -2につづく