いずれにしても、駐車場の経営者O氏がジャックの仲間のマフィアであったので、妬まれて大騒動になった。いつも追いかけてくるマフィアがO氏の仲間であるとM氏が気付かないわけはない。しかし、金になるので多少のことはよかった。というより、それ以外にアメリカで稼ぐ方法がなかったのではないだろうか。
疑わしいが証拠のないままセンセーショナルな殺され方をした者の子は、やはり普通の生き方が難しかったのだろうか。
つまり、危ない橋をいつも渡っていたので何が起きても不思議ではなかったのであろう。
M氏がオズワルドの息子であった、というのは小説のようであるが、そんなに有り得ない話ではないらしい。
そうでなければ、何故あんなに騒がれるのかの説明がつかない。
ひとつ気になることがある。M氏の出身地は、山梨県であるという。
Y県警の中にジャック・ルビーを連想させるような人物が紛れ込んでいる。ここは、M氏と同じ苗字の俳優の出身地でもあり、Y県警の人物は、M氏と俳優Mを混同しているふしがある。M氏と俳優Mは別人である。しかし、苗字が同じであるということは、同じ家に住んでいた兄弟である可能性がある。
この人物のネットワークがロスの事件と関連があるかも知れないし、この人物にとって「M」という名前は何なのであろうか。
とにかく、山梨県と「M」という名前のつながりやネットワークにアメリカやロスの事件の真相を解く鍵があるような気もする。
Y県警の人物の知り合いに、髪の長い男がいる。この男がもしかすると、ロスの事件の第三者の共犯者のである可能性があり、この男のルーツを探ると驚くことがわかってくる。
この男は、B一族である。
ジャック・ルビーとB一族が知り合いであった可能性が出てくる。
髪の長い男は、ヘリコプターを操縦しロッキード社とも関係のある会社で働いている。
つまり、結論からいえば、B一族とジャック・ルビーは知り合いでロッキー社(軍需産業)とも関係があり、ケネディ大統領暗殺に関して共犯者であった可能性がある。しかも、この地はM氏の出身地で、髪の長い男とM氏は、ロスの事件の時同じ場所にいたといわれる。
実はこの男が事件の命令者のヨルダン人といわれている人物である。
女を殺して金にしろ、とでも命令したのだろう。
この頃のアメリカでは、今の日本で多発する女性ばかりを狙った犯罪が横行していたと見える。アメリカで女児殺人などがあったかどうかはわからないが、大変なイスラム思想の男である。
この男の上にいるのが、B一族で、M氏が億の保険金をもらうのを妬んで(おそらくケネディ大統領暗殺のことを知っているので)ある人物Iを経由し、週刊誌に書き立てさせた。
そのせいでM氏はアメリカでは大変な思いをさせられている。
M氏の事件を暴いた日本のB社は、ロッキード社に関係する社員が多い。
つまり、M氏はこの人物たちに体良くコキ使われるハメになり、しかも何だかわからないうちに一人だけ悪者にさせられている。
もし、M氏がジャック・ルビーの息子であったとしたら、ロスの事件は仲間割れである。しかし、ケネディ暗殺事件の共犯者の絆を壊してまでM氏に妬みの心を抱いたのだろうか。B社がこの事件を暴いたとしたら、ロッキード社も同様にM氏のことを快く思っていなかったはずである。
このロスの襲撃事件とケネディ大統領暗殺事件とどちらが重要だったのか、ということになる。
つまり、M氏は、ジャック・ルビーの息子ではなくて、ジャック・ルビーに殺されたオズワルドかあるいはジャック・ルビーに殺された誰かの息子である可能性もある。マフィアのことなので、殺した人間は数限りないに違いない。
Y県警の人物がジャック・ルビーのゆかりの人だったとすると、M氏の父はこの人物に親を殺されていてそれが、オズワルドのような下っ端の人物だったのではないだろうか。そのために、M氏だけに損な役ばかり回ってきた、ということは考えられないだろうか。
しかし、M氏とジャックは一緒に住んでいた形跡があるし顔も似ているが、オズワルドとの関係は謎である。
M氏は、アメリカのロスの留置場で自殺をはかり死亡した。自分が裁判にかけられて、ケネディ大統領を暗殺したことでもバレると一大事であった。
いずれにしても、M氏はケネディ暗殺の真犯人の息子であったが、週刊誌に追いかけられボロが出そうになったために情緒不安定な態度になり、その態度がまた人々の関心を誘った。しかし、実態は恐ろしいマフィアの息子で、自らもアメリカと日本を行き来するマフィアであったに違いない。