M氏の顔はジャック・ルビーになんとなく似ている。そして、留置場で死亡した境遇も似ている。日本人でありながらアメリカのロスでたかりやゆすりなどをしていても生きてこれたのはマフィアとのつながりがあったからではないだろうか。
M氏はアメリカでわざと共産圏の女性をひっかけて妻にし、その女性をマフィアやアメリカ内の共産党を嫌悪している人々などにつっつかせていた。そして、それを金にしていた。つまり、自分の妻をいたぶり殺す代わりに金をもらっていたのだ。しかし、ロス疑惑の事件では保険金が億単位で入って来たのでジャックのマフィアにねたまれてしまった。そこで、日本の週刊誌がジャックのマフィアに「助けてやろうか」と言って来た。そのせいでM氏は槍玉にあげられてしまった。ねたみからとんでもないことになってしまった、というわけだ。
ジャック・ルビーは、もともとマフィアであり、オズワルドとは遠い親戚にあたっていたらしい。ケネディを射殺した真犯人もダラス警察署に出入りできるマフィアであるらしいことが当時の証言から推察できる。
しかし、ジャック・ルビーは、同じマフィアとして大統領暗殺犯として捕まってしまった親戚がいたとあっては、マフィアとして仲間に申し訳がたたなかったし、それがもとでマフィアの裏社会が明るみに出ると大変なことになる。しかも「お前の親戚か」と言われ自分も危ない。
そこでジャック・ルビーは、オズワルドを射殺した。
ジャック・ルビーはその場で取り押さえられ、殺人の疑いで留置場に入った。1964年頃、肺梗塞症という病気で死亡したと伝えられている。この間、ジャックはわけのわからない言葉を口走り精神病のようになっていたという。
もし、M氏がそれら関係者の子であった場合には、アメリカも騒然とするし、何よりも真犯人たちがバラされては困ることが山ほどある。つまり、M氏は、アメリカに行ってはいけなかったのだ。だからこそ、ロス疑惑として騒がれてしまったし、M氏も取り乱した姿を幾度となくテレビ画面に映されていたのではないだろうか。しかも、ジャック・ルビーは、留置場の中で死亡している。
つまり、M氏を狙っていた人たちがアメリカに多すぎた。ロシア人や中国人を妻にしていたのもそういう理由からであろうか。だいたい、アメリカのロスに出入りしている者がロシア人や中国人の妻がいては、気にさわられるに違いないのだ。しかし、父親の故郷なので無意識のうちに足を運んでしまった。
M氏が騒がれ人々の関心を集めていたのもそういう理由だったのではないだろうか。
もし、暗殺犯人の子であると、騒がれてしまったことが元でケネディ暗殺がバレると困ったので情緒が不安定であった。
ある記述によると、M氏は、精神病をわずらったことがあるということだ。その時期は、ジャック・ルビーが精神病のようだといわれた時期と一致しているのだろうか。
あるいは、M氏はジャックではなくてオズワルドの方だという人もいる。
アメリカ人は、ケネディ暗殺の犯人がオズワルドではないのではないかと、と思っている人が多い。だから、仮にM氏がオズワルドの子であった場合には、悪いという気持ちがあり、まあまあ見逃されることもあったかも知れない。
オズワルドは日本とアメリカを行き来していて、その上ロシアのスパイなども行っていたらしい。日本の厚木基地で働いていたこともあったことは知られている。
日本とアメリカを行き来していたところ、ロシアと関係があるところなどはよく似ている。
だから、オズワルドを射殺したジャック・ルビーのマフィアにつけられていた、とも考えられる。