宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑱    国松長官狙撃事件 警察幹部が赤軍派だった自作自演

●事件名
国松警察庁長官狙撃事件

●事件のいきさつ・背景
 1995年3月30日午前8:30頃、当時警察庁長官だった、国松氏が何者かに狙撃され、重傷を負った事件。この頃、オウム事件が多発し、警察はオウム真理教の道場を家宅捜索した。
 家宅捜索の情報が事前にバレていたなどと指摘され、警察内部にオウムがいるといわれた。 
 オウム真理教はこの10日前にも地下鉄サリン事件を起こしている。
 この頃から、オウム真理教の信者はテレビなどに登場し、彼らの姿を見ない日はない程、オウム報道は加熱した。

●犯人は誰か
 演歌歌手Mという人物がいる。
 彼は、元コーラスグループのボーカルをしていたがその後、独立してソロとして活動するようになった。
 演歌歌手Mは、赤軍派の魚本公博であると思われる。
 国松長官狙撃の主犯は、演歌歌手Mで、犯行に使用した車は、演歌歌手Mの家にあるといわれている。
 演歌歌手Mは、オウムの早川紀代秀高橋克也で、一旦逮捕されたが、その後釈放されている。
 実は狙撃された国松長官も赤軍派である可能性があり、田中義三に顔が似ている。
 国松長官は、文京区の本富士警察署の署長をしていたことがある。M警察署は、1969年頃、隣の東京大学で製造していた火炎瓶を赤軍派が使用し、東京戦争の一環としてM警察署襲撃事件を起こしていた。
 この時、庁舎の一部が炎上したといわれている。
 もし、国松長官が赤軍派の田中義三だとすると、内部犯行説も浮上する。
 そして、国松長官と共に、オウム事件が起きた1995年頃、オウム捜査に対して大きな影響力を持っていたK井S香氏も、赤軍派の坂東国男に顔が似ている。
 この二人が赤軍派であるとすると、オウム捜査は赤軍派の影響が強くなる。
 実は、オウムと赤軍派は、メンバーが重複している。
 田宮高麿は、麻原彰晃と同一人物で、高橋克也は魚本公博である。他にも、オウム真理教の信者やごく近い親族などが、元赤軍派のメンバーであることがわかっている。

 1995年、サリン事件の前には、警察は赤軍派を検挙していた。それは、オウム事件赤軍派が関係が深いことを掴んでいたからである。
 しかし、オウムの捜査は、強制捜査の後、思わぬ展開となる。
 
 それは、オウムの逃走犯がHの宮であるとか、皇族関係者であるとかいう理由で、逃走犯とは全く別人が逃走犯に仕立て上げられ、その別人の周囲の人間が捜査の対象になったり、変な噂を立てられたりして、逃走犯を警視庁が逃がしているような行動に出た。
 
 国松長官や元警察官僚であるといわれるK井氏がもし、赤軍派であった場合、オウムと赤軍派の利害はほとんど一致していることから、元赤軍派の警察関係者がオウム真理教をかばったのではないか、という可能性が出てくる。
 その場合、田中義三は、半ばわざと早川で高橋らに狙われ、そのあおりを食ってオウム捜査の捜査方針が変更されたように見せかけた。
 当時、坂東は、別名で働いている会社の中のオウム信者と親しくしていて、坂東の人間関係はオウム信者か行動を同調するオウム関係者で埋められていた。
 坂東国男の会社での部下や会社での親しい人間関係は、
・菊池直子(直属の部下でTBSから別人を菊池直子に仕立て上げるよう言われて入社し、坂東の直属の部下になった)
・大内早苗(坂東の愛人)
平田信(会社の終わった後、飲食を共にしていたことが多かった)
などがいる。
 しかも、サリン事件が起きた1996年3月には、平田は会社でコンピュータエンジニアとして働いていて、サリン事件を会社の休憩室に置いてあったテレビを見ながら「これ、絶対オウム真理教の仕業だよ」などと、自分が起こしてきた事件をさも、他人ごとのように言っていたのを目撃されている。
 その後、国松長官が狙撃された時に、大内早苗と坂東は愛人関係を結んでいて、オウムが起こした事件を坂東が知らなかったというのは疑問もある。
 
 国松長官狙撃犯人
早川紀代秀が運転する車で現地に行き、助手席に乗っていた女性信者の「今だ」という言葉で発砲し、国松長官(田中義三?)に命中する。
助手席に乗っていたのは、飯田エリ子か大内早苗で高橋と同じ演歌歌手のY代A紀であると思われる。
・菊池直子も同じ車に同乗していたか、別の車に乗っていた。菊池直子は、当時TBSのアナウンサーだったA宮T子。
・自転車が目撃されているが、近くにオウム信者林泰男?)が住んでいたことが考えられる。意外と隣などに潜んで様子をうかがっていたかも知れない。林泰男は、プロ野球選手のK原に似ている。演歌歌手の段田という人物も同一人物であると思われる。