宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 52-4    布川事件のつづき

 別の場所で殺され遺体が運ばれた

 事件があった同じ年に、東武建設(当時は東武林業)の宇都宮(茨城県)営業所ができており、布川は茨城県にある。この営業所が、事件と関係がある可能性もある。
 例えば、開設されたばかりの宇都宮営業所の社長をみんなで殺害し、遺体を布川まで運び、いかにも布川に住んでいたか通勤していた人のように見せかけたことが考えられる。
 宇都宮と布川のある利根町は、同じ県内でも大分離れた場所にある。
 あるいは、事件があってから、宇都宮営業所を開設した可能性もある。それは、被害者が東武林業の従業員か幹部だったからである。
 被害者は竹田宮だったが、殺害されたので、東武が様子を見るために営業所を開設したのだ。

 あるいは、被害者は妻か内縁の妻に一緒に住んでいたか行き来していた自宅で殺害されたが、遺体を犯人の一人が借りていた部屋に運び、いかにもその部屋の住人が殺されたように見せかけたのだ。
 妻と犯人は赤軍派仲間で、妻は殺すつもりで被害者に近づき一緒に住んでいたか、被害者の家に行き来していたのだろう。
 また、その部屋は被害者の借りていた部屋ではなかったが、内縁の妻が入って行くのを見て被害者が入ったところ、びっくりするフリをして妻や仲間が殺害した。

 他にもこのようなことが考えられる。

 “鏗下圓判抄醗?僚擦牴箸蓮会社の寮になっていたが、妻が洗濯物を自分の部屋でたたんでいたところ、被害者が入ってきて、その直後に給料が少ない、という従業員らによってたかって殺害された。
 この場合、妻が自分の部屋に被害者の洗濯物を持ち込んだのは、被害者の部屋に見せかけるための偽装である。
 ∪??を盗んだ被害者と離婚寸前の犯人の女が、被害者に追いかけられ返せ、といって部屋に入って来たところを、女や後から入って来た従業員に「給料が少ない」という理由で殺された。

 アパートの管理人が脱獄囚だった

 アパートの管理人として出て来た男は、脱獄囚であったことがわかった。
 この人物は奥平純三で、服役していた罪は、竹田恒徳王(Hの宮の父)の息子の恒正殺害である。服役中に脱獄し、恒正の代わりに社長となったの恒正の父の恒徳王を、従業員らで殺害したのだ。恒徳王の息子の恒正は、根津K一郎の三女の恭子と結婚した。
 アパートの管理人は赤軍派なので、誰がどの部屋に住んでいたかを偽証している可能性がある。
 妻というのは、竹田宮恒正の妻のことで、根津恭子か恭子を殺した女である。
 
 
 5月12日に起きた6億円強奪事件にも関与

 2011年5月12日に、警備会社の金庫にあった6億400万円が強奪される事件があった。この強奪事件の犯人は、布川事件の公判を有利にするために起こされた事件で、公判前に未解決事件を起こし、その事件が解決されなければ、自分たちに有利な判決が下されること狙ったものであると考えられる。
 6億円事件の犯人は、後藤組か小松組であり、赤軍派のメンバーでもある。
 赤軍派は、M資金作戦と称して、銀行強盗などをある特定の時期に起こしていたといわれるが、当時、布川事件の裁判の前に起こされていた可能性もある。
 
 6億円の金はどこに Kという派遣会社がM井住S友銀行に

 強奪した6億円は、森順子が持っている。森は、神田にあるKという派遣会社で、金を勘定するバイトの求人を出しており、この仕事は、6億円の金を勘定するバイトである。
 人件費に300万円を使い、6億円をKの名前でM井S友銀行に入金する。
 そして、人件費300万円を使うので、強奪された6億400万円をきっちり保証会社に請求するつもりだ。
 警備会社と保障会社の社長は、同じ赤軍派のメンバーで、話しはつけてある上での強盗だが、この事件の目的は、未解決事件にすることであり、被告人が判決前に未解決事件を起こすことによって、判決を有利にすることを狙ったものである。
 このように、3月14日の判決の前には地震、5月26日の判決の前には6億円強奪事件を起こして、判決に有利にはたらくよう事件を実行したものである。