宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件②-22 村下孝蔵の死の謎 村下氏の死因は麻薬ルート解明を阻止するためだった?

村下氏の死因と麻薬密売

 村下孝蔵の死の死因は、麻薬のためだと思われる。
 村下氏は、坂本弁護士一家殺人の罪で疑われていた。
 坂本弁護士一家殺人は、麻薬ルートのドンが、オウム信者に麻薬の金を支払うために、当時共産党の肩を持っていた坂本弁護士を使い、坂本弁護士に金を渡し(麻薬ルートからの金か共産党盗聴事件※の被告側の警察が麻薬ルートのドンと同一人物)、この金をオウムら犯人らに狙わせた。
 坂本弁護士は結局、裁判に勝っても金はせしめられたということになる。
 事件が未解決のまま4、5年が過ぎていたが、村下氏はこの事件の犯人の一人であることが捜査員にバレつつあり、何故こんな事件が起きたかを調べられると、裁判所や共産党盗聴事件の裏取引がバレてしまうため、麻薬ルートのドンが、村下氏を消そうと思ったのだ。
 麻薬ルートのドンは、I知事であり、1999年6月といえば、I知事が知事に就任して間もなくのことだった
(I知事は、1999年4月に東京都知事に就任している)。
 麻薬ルートと共産党盗聴事件と金と、I知事が知られては困る事を、村下氏の死によって闇に葬ろうとしたのだと思われる。
 共産党盗聴事件の裏取引とは、共産党党員が勝訴する代わりに、賠償金は入らない、というもので、賠償金は、坂本弁護士を殺害したオウム信者らに奪われた。
 原告側に麻薬仲間がいて被告側と原告側がグルで、盗聴事件を仕組み(警察と麻薬ボスもグル)、金をせしめるために裁判を起こした可能性もある。
 
共産党盗聴事件とは、都内に住む共産党員が自分の家に仕掛けられた盗聴器をめぐって、警察側を訴えた事件である。
 坂本弁護士の所属していた法律事務所は、この裁判の担当をしていた。

 麻薬の金とは、麻薬の効力が強力になるために、密売人は殺人を起こす。凶暴であれば凶暴であるほど、麻薬信者は増える。
 普通の人が麻薬を密売した場合と、凶悪事件を何件も起こしている人が密売する麻薬とでは、興奮状態に大きな差がみられるらしい。
 人々は、他人を騙したり、凶暴なパワーを得るために、凶悪犯からの麻薬を買いたがる。
  
 村下氏は、少なくとも坂本弁護士殺人事件の頃には、麻薬を密売していたと思われる。村下氏がいつ頃結婚したかは定かではないが、妻が麻薬ルートのドンの娘であったりすると夫は、凶悪な犯罪を起こし、麻薬の密売で大金を手に入れようとする。
 しかし、妻だけのせいともいえず、村下氏がもし田宮高麿であるとしたら、1970年にはもう密売に手を染めていて、I知事との関係は麻薬によるつながりであると思われる。
 I知事と村下氏の関係は、広島時代からあったと思われ、その頃から麻薬の密売人だったようである。

 村下氏の数々の凶暴な事件は、実は麻薬のためであったとすると、麻薬密売人が麻薬を売るためにどれだけの悪行を重ねているかが最近の未解決事件をみればわかるというものである。
 
 I知事がオウム信者をかばっているといわれるのは、麻薬を売るためである。
 密売人がドンから受け取る金は、人殺しを経由すると麻薬にとって効果的であるために、密売人でありオウム信者でもある彼らは、残忍な殺しを実行し金を奪い、それがドンにとっても喜ばしい結果となる。

 麻薬はI知事が都知事になってから急激に拡大しているとみられる。
 I知事ブームの仕掛け人たちは、実はI知事の麻薬を常用している者たちである可能性が高く、だから暴力団やギョーカイ人などにも人気が高いのだろう。

 麻薬密売人と麻薬の買い手の関係は、従属関係にあり、買い手は、売り手に逆らえないし、熱狂的な教祖と信者の関係に近いと思われる。

 村下氏のスタッフには、密売ルートの大物演歌歌手Mのコーラスをしていた人物がいて、村下氏の後年の行動が麻薬に支障をきたす、などの理由で、殺害する計画をすすめていただろうと思われる。
 この人物はCといい、やはり麻薬事件の裏に名前の挙がるシンガーソングライターHと共にバンドを組んでいて、彼らがI知事の命令で村下氏を死に追い込んだ。
 しかし、村下氏は生きている可能性が高く、今も麻薬ルートの大物として暗躍していると思われる。