宝財探偵所の迷宮事件 ⑪-1 ケネディ大統領暗殺事件
●事件名
ケネディ大統領暗殺事件
●事件の概要
1963年11月22日、ケネディ大統領とジャクリーヌ夫妻は、ダラスの昼食会に出席するため、飛行場から目的地へ車で向かう途中、何者かに狙撃され、ケネディ大統領が頭部を撃たれ死亡した事件。
沿道には、ケネディを歓迎する人たちであふれ、その様子は、ビデオでも撮影されていた。
●事件の背景
アメリカは、当時ベトナム戦争の真っ最中であった。
アメリカには、ベトナム戦争に反対する人たちも多く、ケネディの正義感をたたえる一方で、陰口をたたく者もいた。
犯人として捕まったのが、アメリカ人でオズワルドという元ロシア亡命者のチンピラだった。彼には、親戚にマフィアがいたといわれている。
オズワルドが捕まった２日後、搬送されるダラスの警察署の地下で、ルビーというマフィアに銃殺され、その後、ルビーも死亡している。
●犯人は誰か
K元大統領は、ケネディの暗殺の前に、議員としてケネディ大統領と握手をしている。それと関係があるかどうかはわからないが、ケネディ大統領が暗殺された時のあの衝撃的な映像にも映っている、後部バンパーの男に名前がうりふたつだ。
この男性は、ケネディの乗っていた車に後ろの車が近づきすぎたといって、後ろの車からオープンカーに移動してきた。そして、その数分後、ケネディは頭部を銃で撃たれている。
もともと、後ろの車が近づきすぎたら、大統領の車の後部に飛び移るという手はずになっていらしい。
しかし、それはどういうことだろう？だったら、近づきすぎなければいいし、なぜ前の車に飛び移る必要があるのだろう。
つまり、殺す手はずになった時に、前の車に飛び移ることになっていたのではないだろうか？そして、それを合図に一斉に狙撃された。それは、教科書ビルに近づいた時だった。
逆に、この日危険だと判断した大統領の一行は、予定の順路を変え車を走らせていた。そして、何か危険なことがあったら、前の車に移動し、大統領を守ることになっていた。しかし、狙撃犯の待ち伏せする道を通ってしまった、ということも考えられる。
この後部バンパーの男性の名前は、クリントン・ヒルという。
しかし、この人物は怪しくないという結果が出ている。
オズワルドという、事件の直後映画館にいた元ロシア亡命者の男が逮捕された。しかし、彼一人の犯行ではなく、バックに何か組織があったのではないかとも言われている。だから、未だに事件の究明をする者がいる。
そのオズワルドを搬送中に銃殺したのが、アメリカマフィアのルビーだったが、マフィア個人の判断で大統領暗殺を企むわけはなく、CIAやFBIかなにかの謀略だったに違いない。そのルビーもオズワルドの死後、死亡している。（銃殺されたとも病院で死んだともいわれている。銃殺の場合、殺したのは北朝鮮に関係する人物だろうか。北朝鮮はルビーがケネデイ暗殺の犯人だと思っている。それで自分はアメリカの大統領同然だという意識がある）。
オズワルドは、日本の厚木基地で勤務していたこともある。
その時に、ロシアのスパイになったともいわれていて、アメリカが共産国をたたくときに日本をダシにするのも、そこから来ているのだろうか。
犯人は、ベトナム戦争がつらいと思っていた軍部のせいかも知れないし、あるいは、こんな推測も出来る。
ベトナムと戦争するにあたって、警察の取締業務に関することで「こんなのやってられるか」と思っていた人物はいなかっただろうか。例えば、アメリカマフィアには、ロシアの関係者が多数いる。そこで、警察とマフィアの間で軋轢が生じた。警察とマフィアの間で何か密約のようなものが取り交わされていたことも考えられる。
ルビーのボスのマイヤー・ランスキーというマフィアは、ロシア生まれのユダヤ系の人物である。
ケネディが暗殺されたダラスは、B大統領のお膝元のテキサス州である。ケネディの次の政権で、父親のB元大統領は、CIAの要職に就いている。
しかし、こんな戦争するのが悪いと思われていたことも事実で、ケネディはやられてもしょうがないと政府関係者に思われていた。ダラスの昼食会に向かう車が、オープンカーだったり、途中で車を替えることも出来たであろうが、そうはしなかった。
この日、ケネディは、朝と昼に食事会に招かれていた。食べたものでも悪かったのだろうか。会食に招かれ、しかも飛行機で移動しまた食事会とは、誰に会ったのだろうかと疑いたくもなる。普通、このような事件は、不幸が重なり成功する。
順路を変更したのに、人だかりができていたのも不思議だったという。
順路が事前にバレていたことは間違いない。
ルビーは、警察署にオズワルドのことを聞くために電話をしたという。その時、搬送順路に変更はないか聞いたという。
宝財探偵所の迷宮事件-2につづく
