宝財探偵所の迷宮事件 30-2 高島平殺人事件のつづき
三原という人物は、赤軍派の佐々木規夫であることがわかった。
東S三氏は、渡辺芳則である。
昭和天皇は、三好という国会議員だったことがあり、東氏とは親しくしていたらしい。
この事件の容疑者に、須和名という容疑者が出てくる。警察で、別件逮捕した男が、山中で遺体を遺棄していたことがわかり、それが、この高島平で起きた殺人事件の被害者のものであるという。
群馬県の山中を調べたところ、遺体が見つかり、大久保氏ではないかといわれている。
この須和名容疑者というのが、交通量調査の当日、三原と名乗っていた人物で、調査仲間にわざとらしく「昨日、この辺で殺人事件があったんだってね」などと話していた人物であると思われる。
調査当日は、パトカーが巡回していて、前日に事件があったことをうかがわせていた(M原という人物は、前日に事件があったことを翌日の午前中にもう知っていたことになる。ニュースが出ていないであろう頃からである)。
この須和名容疑者が赤軍派の佐々木規夫であったことから、赤軍派も関与していた可能性もある。
オウムと赤軍派は、共通の目的(オウムのシャンバラ計画と赤軍派の革命思想は同じである)があり、オウムと教祖と田宮高麿は同一人物である。
警察関係者の中で、有名な女がいる。
この女に呼ばれた(オウム捜査官をしている女で仮谷氏の妹と名乗っている。警察官は、よくこの女に会ってくれと頼まれることがあるという)警察官は、アリ地獄のように引きずり込まれ、行方不明になっている。
この女は、M原J子といい、交通量調査のM原とは苗字が同じである。
二人は夫婦だったことがあるのだろうか。それとも、何かの知り合いだろうか。後でわかったことだが、この二人は、同じ会社で働いていたことがある。
M原の女の方の正体は、赤軍派の若林佐喜子であると思われる。
またしても赤軍派である。
赤軍派も指名手配されており、オウムと行動を共にしていて、オウム信者の仲間である。
オウムや赤軍派の逃走犯たちがグループになり、警察官を立て続けに殺害していただろうことが推測できる。
警視庁とアメリカが注目していた事件というのが気になる。
警視庁とアメリカといえば、公安が思い浮かぶ。
警視総監などは、公安調査庁や国家公安委員会のトップで、その下に警察官僚がいる。
この事件の被害者は、公安だろうか。
K井S香という議員がいるが、警視庁の警察官は、この人物を信頼していて、K井は、警察の捜査に大きな影響力がある。K井自身は、警察OBであるといわれている。
しかし、実際には、警察OBを殺害している赤軍派の坂東國男ではないかと思われる。
ここにも赤軍派が出てくる。
普通の警察官が逆らえないような権限を持っている人物には赤軍派が多い。土田長官を名乗る演歌歌手Mも、赤軍派の魚本公博である。
警察はどうやら、赤軍派を逮捕できなかったことによって、逆に赤軍派に警察官を殺害され、名を名乗られ、それを見ぬけず、いいなりになってしまっている経緯があるらしい。
見ぬけないばかりではない、その裏には、警察官の多数の殺人事件も存在していると思われるが、遺体が見つからなかったりすると誰か死んだかわからないのだろう。
普通の殺人事件でも、殺害した者が被害者の名前をかたって家族に接したりすることがある。だから、殺害された人数や名前などは正確にはわからないか、警察官があまりに殺害されていることがバレると困るので、見つかりにくい山中に遺棄しているのだろうと思われる。
山中なら、誰かが掘り返したり、大雨が降って地面がはげない限り、発見されることはまれである。
日高峠で、先日、朝日新聞襲撃事件に関与していた人物の遺体が発見されたが、警察官などもこのあたりに遺棄されている可能性もある。
オウムや赤軍派は、警察官の制服を持っており、いつ警察官になりすまして警察署内にいるかわかったものではない。