宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ③-9    江崎グリコ森永事件のつづき

 パッと見た感じでは、国松は気の毒、でもその代わりに警察がやられていて操られている、という風に見えるが、実はそのように見えることがこの人物の計算の中に入っており、本当はそれも含めた大量殺人の首謀者の教祖とも同一人物なのだ。

 だから、グリコ事件でも、一見すれば皇后美智子の企業ばかり可哀想、赤軍派にでも付きまとわれているのだろう、というように見えるが、そう見えることが計算の内で、キツネ目の男は、もう少し大きなところから事件を操っているのだ。
 市民を騙し、警察関係者を騙しているのだが、この事件により、自分や中国についていた人たちに仕返しをする目的もあっただろう。これまでさんざん自分のことでいい思いをしていたくせに、逮捕されたことでその人たちに「今までいい思いをした分を返せ」と言って来たのだ。
 このことには、アメリカの意思があるが、その上のイギリスの意思がある。
 香港を返還する決定をしたことにもやもやした感情があり、その仕返しを日本でやろう、ということなのだろう。
 しかし、そのことにより、自分が犠牲になるのも嫌なので、皇后美智子の立場を利用し、これまで自分によりいい思いをした人たちをやればいい、ということになった。それがこの事件では人といより企業だったのだ。
 そして、そのことを仕切っていたのが、キツネ目の男だったのだ。
 
 犯人グループは、企業を脅迫した後、大阪の淀川近くのアジトに潜伏し、グリコの一族に対して金を持って来いと電話をかけ、持ってこさせた従業員で一族を銃殺していた、といわれる。そして、一人殺すと、その家族や部下か上司などに電話をかけ金を受け取ると殺してアジトに遺棄していたという。
 この犯人グループは、上裕、K泉、妓兇覆匹いた。この他にキツネ目の男もいただろう。
 K泉は脅迫状を作成した人物だといわれる。

 渡辺芳則がいたかどうかはわからないが、おそらくいたと思われる。全員山口組の構成員だろう。
  
 アジトは、グリコ森永事件が起こる前に、グリコが廃水を流したとして、問題になっていた河川の近くの廃屋か小屋か倉庫のある場所であると思われる。
 ここに従業員の遺体が遺棄されていたのだという。



 犯人、動機

 事件を簡単にまとめると次のようになる。
 人物について若干の整理をした。

 犯人・・渡辺芳則→演歌歌手M
 キツネ目の男・・田岡一雄→渡辺芳則
 
 動機・・竹中正久の会長の地位を奪い、渡辺が会長に就任することと、イギリスで可決された香港返還に対する抗議(中国が嫌いなので、中国株が上がると困るのでそれを阻止しようとした)

 Y組は、中国が嫌いであるようだ。

 竹中正久は、親戚が皇后美智子で中国系であった。

 脅迫状を作成したのは、K泉純一郎ということだが、K泉はA倍晋三と同一人物である。

 この事件の際、森永の令嬢のM崎昭恵とA倍晋三の交際が報道されていたようだが、昭恵は稲川会の清田次郎、A倍は田岡文子と同一人物である。
 
 犯人グループは、U山田洋とCファイブという歌謡グループのメンバーらだが、昭恵もA倍もメンバーの構成員である。




 被害者は、江崎グリコの社長(誘拐されて殺害された)とその一族(社長を帰して欲しければ〇〇万円持って来い、と騙して金だけ奪って殺害し、倉庫に遺棄した)だろう。
 
 香港の中国返還は、鄧小平と同一人物の渡辺芳則の力が大きいようだが、日本ではロッキード事件の裁判が始まっており、中国系企業の力が減退していた。


 また、A倍は、ロッキード社の会長と同一人物で、田中角栄と中国の日中国交正常化を嫌っていたようだ。
 A倍は、日中国交正常化を妨害するために、ロッキード社から田中へ献金ロッキード事件が表面化したが、さらに福田和子事件で、田中角栄の義理の息子の田中直紀を殺害し(福田和子事件の本当の被害者は田中直紀)、T中真紀子と直紀の娘の真奈子を殺害し、T中真紀子に圧力をかけていたし、その殺害は、田中角栄ロッキード裁判の時期に合わせていた。このため、田中角栄は再びダメージを被ったのだが、田中直紀は、イギリスのチャールズ皇太子とも同一人物だった。
 日本で脅迫事件で狙われた企業は、美智子皇太子妃に関係のある企業と、皇太子に関係する企業で、このうち、美智子皇太子妃に関係する企業が中国系だったのだ。