厚生省の次官襲撃事件で逮捕されたＫ容疑者は、飼っていた犬を保健所に殺されたとして、厚生省の役人に恨みを持っていた。保健所は、厚生省が管轄する役所で、そのトップに恨みを抱いたということだ。
Ｋ容疑者は山口県の出身だが、犬を殺したのは山口県の保健所であるということだが、保健所というのは、実は政治家と関係があるらしい。
山口県選出の国会議員にＡ元首相がいるが、彼は大の動物嫌いである。
彼が何故、動物を殺すことをライフワークにしたかのきっかけは定かではないが、動物を殺すとあることが出来るようになる、と気づいたため、保健所と協力し、あの家のペットがこの家のペットが、と気に入らない家を見つけてはＡ元首相が、保健所に通報するようになったか通報をさせていた、という。
他人の家のペットを殺すと何故いいことがあるかというと、それは、動物の持っている特性のために、ある種のマインドコントロールができるようになったり、思い込みが強くなる政治家としての利点があったのだ。それだけではなく、殺したペットの家の飼い主をいつまでも自分の配下にしておくことができるということにも気づいたようだ。
そこでＡ元首相は、正義感のある自分の支配下にしておくと得になる家を見つけては、「あそこの家のペットがどうもおかしい」というような通報を保健所にし、保健所から狙いをつけさせたのだ。
保健所から狙いをつけられたペットの飼い主は、動物が不潔であることを
強く思わされるようになる。そこで、飼い主が、市販のホウ酸ダンゴや農薬などをエサに混ぜ、ペットを殺してしまうよう仕向ける。市販のもので大丈夫、と指導するのは保健所である。何も口頭で言わずとも、なんとなくそのように行動するようになってしまうのは、大人なら誰でも経験があるはずである。
まず、それには、動物病院と親しくなっておく必要がある。動物病院に訪れたペットに対し動物病院がてっちあげの病名を作ったり、どうも人間と相性が悪いようだ、言うことを聞かないベットだ、などとなんくせをつけさせる。その後、動物病院の手によって、保健所に通報される、という仕組みが確立しているらしい。
動物病院が何故、Ａ元首相の言う通りにするかといえば、ありきたりで一番手っ取り早い方法で且つ効果的なのが、獣医に金を払っておく方法である。
獣医を味方につけてしまえば、後は簡単である。通報したペットが再び来院した時に、動物の脊髄などに殺す注射をしてしまう。そこまでしなくても、飼い主がエサに毒を混ぜ死んでしまうことも多いようだ。
ペットを殺してしまった後、Ａ元首相は、まるでその家の人間を殺したと同じように振るまい出す。
何かにつけて「お前の家の（愛するべき）ペットを殺した」といっては、
その家の人たちに干渉するようになる。
自分たちの都合のいいようにいかなくなった家に対して、言う通りにさせるのにペットを殺す方法は、意外な効果を生むことがわかっている。
ところで、人間は知らず知らずのうちに、会った事もない人の言う通りにしてしまうことがあるのは、こういうことも関係している。
Ｋ容疑者とＡ元首相が面識があったかどうかは定かではないが、要は、行きつけの動物病院が政治家から金をもらっていさえすれば、政治家によるペット殺害が可能になるのだ。
ペットを殺すことにある特定の身の保身につながることがわかっているのは、何もＡ元首相だけではない。他の政治家（Ｍ元首相→息子が悪徳獣医）やオウム真理教などもペットに危害を加えたり殺したりする方法は、よく使っているようだ。
世田谷の宮沢一家殺人事件では、事件の起こる前に、猫が虐待されていた目撃情報があったが、これなども、宮沢さんの家のペットを狙っていたか、近所のペットか、あるいは、そういうことを日常的にしている者たちの犯行であることをうかがわせる。
自分の家族が他人の手によって殺されることは、動物ならよくて人間ならダメだということはあまり言えないのは、動物もそれなりに家のことを良く知っている生き物だ、という点である。
物なら器物損壊の罪で盗むことは窃盗だが、動物なら別に罪ではない、というのは、人間の感情としてやりきれない部分があることも事実である。
ついこの間まで、人間と同じことを考えていた生き物が他人の手によって殺されていたら、人間の情操に何らかの影響があってもおかしくはない。
動物を飼ったことがある人なら誰でもわかることであろう。
ペットをかわいがる心を利用して行われる動物殺傷事件は、卑劣であるといえる。
それがもし、一軒や二軒だけだなく、千軒、二千軒ともなれば、かなりのパワーが殺害者につくはずである。
ましてや、政治家からの金を狙ってわざとそれを行おうとする悪徳な病院があるのも事実である。
