宝財探偵所の迷宮事件 21-23 地下鉄サリン事件のつづき 「あの女」とは？

　
　「あの女」と呼ばれる人は、犯罪人とは全く別人である。
　逆にいえば、「あの女」を作りたかった理由は、真犯人をかばい、別人を追いかけることで、事件そのものをわからなくしてしまおうとする狙いかある。

　よど号事件では、Ｈの宮一人が皇居を出ずに、ハイジャックされた旅客機に乗らなかった皇族であるといわれている。
　ならば、何故、Ｈ総務相が「あの女」を作る必要があるのだろうか。
　Ｈ総務相の息子がＨの宮でもしあったなら、「あの女」という人物を作り上げて森順子をかばう必要性がどこにあるのだろう。
　
　つまり、Ｈ総務相は、Ｈの宮の父親ではなく、他のＨの宮の父親がよど号事件に関係し、それを暴かれては困る、ということだろうか。
　Ｈの宮の父親がよど号事件に関係していたとして、Ｈ総務相は、その父親のために働いているに過ぎないということもいえる。そのことに気づいていないので、自分の行動の矛盾を解消するために、Ｈの宮を息子である、と言張っているのだ。
　それとも本当にＨの宮の父親で、オウムをＨの宮の支配にするために、Ｈの宮とＨ総務相の別働隊として使っていたということだろうか。
　
　Ｈ総務相が、よど号事件に関係していたとして、Ｈの宮をかばいつつ、よど号事件もかばう理由は何だろう。

　。箸竜椶ニセモノの皇太子だった（実は皇居にいたＨ総務相の子とすりかえられた）
　■箸竜椶亮造良秧討冒爐蕕譴討い
　森順子によど号事件を示唆した
　た構膸劼醗人関係にあった
　ダ峽廓匹了餠發錬帆輒柿蠅世辰


などが考えられる。

　オウムのサリン事件と比較した場合、イあてはまる。
　
　オウム真理教は、もともと中学生だった麻原に、Ｈ総務相が金を払い、
使っていたことから発生した宗教団体である。
　Ｈ総務相がよど号事件で森順子とみなす「あの女」を作り上げたのは、赤軍派の資金がＨ一族から流れていたからではないだろうか。
　
　オウム真理教は、誰のために、数々の犯罪行為を行っていたかというと、
今のところ、Ａの宮ではなく、Ｈの宮のためである。Ｈ総務相は、Ｈの宮の父親ということで、宮内庁や皇居に出入りし、警備や皇族関係者のＳＰをしていることで知られている。

　Ｈの宮が生まれたのは、1960年。Ａの宮が生まれたのは、1965年。
　
　もし、Ｈの宮の父親であると勘違いしていたとすると、1960年頃に、赤軍派に数々の事件を起こさせた資金を融通していたことが考えられる。
　しかも、Ｈ総務相のお膝元は、文京区で、オウム真理教の発祥の地と同じであるということになる。
　
　田宮高麿は、大阪市立大学に在学していたが、中学はどこだったのだろう。
　
　田宮とＨ総務相との接点があるならば、文京区であると思われる。

　文京区のＨ総務相の事務所の近くに、東京大学があり、これはＨ一族の卒業校でもある。
　
　実は、赤軍派は、文京区に関係する人々だ、という情報があり、赤軍派を調べるにあたり、文京区の東大近くが調べられたこともある。
　東京大学といえば、東大紛争のあった大学そのものだ。
　
　田宮高麿は大学以外、他の卒業校は、公表されていない。
　しかも、麻原彰晃と同様、田宮高麿という名前自体が、田宮に殺害された人物である可能性がある。
　
　Ｈ総務相か父親のＴ総裁と赤軍派、特に田宮高麿との接点があるはずである。そして、菊地直子の前の世代であることを考えると、よど号事件で森順子と間違えられた人を作り上げたのは、Ｈ総務相の父親であるＴ総裁である可能性が高い。
　
　でなければ、「あの女」を作り上げる理由がない。
　1995年頃、広告調査会社で働いていた大内は、Ｎ村という社員と男女関係を結んだ。そのＮ村がＨの宮によく似た男で、そのことにより、大内をかばい同僚が疑われるように仕向けた、という話もあるが、もしそういうことが「あの女」を作り出すきっかけとなっていたら、よど号事件でも同じ理由で「あの女」が作られた可能性もある。いずれにしても、真犯人をかばうために他の人に疑いをかける方法として、「あの女」が作り出されているようだ。
　
　それを裏付けるかのように、森順子は、1989年頃、Ｈ総務相のお膝元の文京区東大近くの家に、愛人として家に入り、1996年頃、籍を入れている。
　この家とＨ総務相の関係は、谷口という人物を殺害した事件の共犯者の関係である。
　つまり、本物の森順子は、Ｈ総務相の事務所近くに住んでいた。
　しかし、2008年に、病院で死亡している。
　
　Ｈ総務相の父親の鳩山威一郎氏の顔は、台湾の蒋介石の顔にうりふたつである。
　もし、Ｔ総裁が蒋介石だったとしたら、森順子をかばう理由が見えてくる。自分と同じ過激派に資金を融通し、赤軍派のドンとして、数々の破防活動をさせていたということになる。