宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 29-538    仮谷さん拉致事件のつづき

 魔女狩りの首謀者はマリア

 魔女狩り発祥の地といわれるドイツのハルツは、ブロッケン山という山があるが、この山から名づけたブロッケン現象というものがある。
 ブロッケン現象は、太陽と霧の関係で虹が円を描くように出る現象だが、日本では、太陽の周りに虹ができる「暈(かさ)」と呼ばれる現象である。
 ブロッケン現象の写真を見ていると、まるで、キリスト教のマリアの頭の後ろに後光が差した絵に似ているのだ。
 ハルツに、キリスト教の母のマリアが住んでいた可能性もあり、そのために、ブロッケン現象というマリアに後光が差したような現象がこの地につなんで名づけられた可能性もある。
 ハルツにマリアが住んでいたとして、この地が魔女狩り発祥の地であれば、魔女狩りとマリアとの関連性が出て来る。
 マリアは聖母などとキリスト教の間で呼ばれているが、それは、キリスト教を信仰しているからであり、キリスト教を信仰していない者からすれば、他の宗教と同じように、教祖や信仰偶像は神聖なもので何でもなく、他の団体や一般市民への恐怖の対象でもあるのだ。
 だから、キリスト教を信仰する者は狙わずに、自分の支配下にない女ばかりを妬んで殺し、他の勢力が力を持つのを制止しようとしたのだ。
 日本からは理解しがたいが、欧米特にイギリスは、キリスト教を基礎にした政治を展開させており、イタリアとの長い戦争は、キリスト教はローマカトリックが強いかプロテスタントが強いか、という宗教的なことで行なわれている。
 このどちらの教祖(あるいは偶像崇拝)も、同一人物者で、結局は、イギリス国民とイタリア国民との間の戦争(あるいはその国につく国→代理戦争)で、リーダーはどちらも同一人物なので、ただただ、リーダーがいい思いをするだけの戦争だったのだ。
 イギリスの女王は、マリア教を軸とする政治体制であり、だから女の方がえらい、ということで女王制を採用しているし、イタリアはその逆で、キリストの父親がえらいということで男尊女卑思想である。
 しかし、マリアは、イエスキリストを男女関係なしに産んだとされているが、これは、夫(あるいはイエスの父)の方が隠されているだけで、マリアと同一人物ではないはずなのに、何故か伝説では男装したマリアがイエスの父であるという風になっている。
 実際、イエスの父親は、キリスト教一家の主だったカルロス五世あたりであると思われるが、カルロス五世は、フェリペ二世に最愛の妻を殺されたとして蹂躙されている。また、父親として可能性のあるのは、キリスト教一家のイエスの兄弟だったフェルナンドかも知れないが、この人物は、キリスト教という宗教の世話をしていて、ほとんど麻原にこき使われている。そして、性別が実は麻原と同じ女である可能性があるので、父親ではないようだ。
 こういう人間関係である場合、父親はマリア(麻原)であることになってしまっているのだ。
 
 最終処分場とは下水施設のことだった?

 ところで、魔女狩りの発祥の地のドイツでは、街角に魔女の看板がかけられていて、観光の呼び物となってもいるが、その町で、「魔女が箒を持って集会を開いている」などという伝説がある。
 その場所というのが、清掃局とも最終処分場があった場所、と言われているのだ。
 その施設で清掃をしていた職員が魔女のグループである、と言っているも同然だが、この施設というのが、はっきりしていない。
 清掃局なのか、最終処分場なのかわからないが、もし、最終処分場、ということで言うなら、下水道局もその一つである。
 下水道局というのは、下水で集めた水をきれいにし、再び生活水として利用したり、川に放流する役目があり、この施設を最終処分場と現在でも呼んでいるのだ。
 殺された魔女は、火あぶりの刑になったとも言われているが、当時のドイツ市民は、この最終処分場にただならぬものを感じていたといい、この施設で遺体の遺棄が行なわれていたことも考えられる。
 魔女狩りの当時、ペストも大流行しているが、こういった水際での遺体遺棄が不潔な町を成形し、疫病の大流行となった可能性もあるのだ。また、町を流れる川にもしょっちゅう、遺体が浮いていたというし、当時は魔女狩りに付随するような殺人も横行していたようだ。