宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 39-60    上野公園ボート池男性殺人事件のつづき

 被害者の身元

 被害者の身元は、さいたま市西区に住む配管工の佐藤保という人物であることがわかった。
 2006年8月1日正午頃に「気晴らしに大宮に行って来る」と言い外出し、2日午前9時頃に「もう家には帰らない」と連絡があり、家族が捜索願を出していたという。
 1日の午後2時頃に、JR上野駅の改札の防犯カメラに一人で写っていたという。
 佐藤さんの1万6000円入りの財布と茶色のベストとアイマスクがなくなっていたという。

 警視庁上野署は、この被害者の名前を「佐藤えいきち」と認識していたようだが、実際の名前は違うことになる。

 警察が信じられないという理由の一つに、公開捜査に出ていた顔写真と実際の被害者の名前や顔が全く別人、というものがほとんどである。
 公開捜査で出ている写真や名前は、犯人の整形によるもので、実際の被害者は顔も名前も違う人物で、いくら情報を集めたところで、その被害者の情報には何もならないし、犯人が被害者となっているために、正確な情報が集まらない。
 被害者の顔がわかるのは、警察だけだが、市民に情報を提供しろ、と言っておいて、全然被害者と違う顔の人の似顔絵や写真を出して、この人が被害者です、と早くも市民を欺いている。

 この事件もいつもと同様な事件なら、被害者として似顔絵を描かれている人物こそ犯人なのだろう。

 似顔絵に出ている人物が犯人なら、本当の被害者は誰なのだろう。
 被害者として可能性があるのは、この手の事件の被害者はたいてい、親や子を殺されていた人、というものだ。
 
 
 このような事件が公開捜査に多いわけだが、警察は一体、何を考えているのだろう。
 
 犯人は、仮谷清志
 この事件の犯人が、似顔絵の人物だとしたら、被害者はこの犯人の知り合いだ。
 
 似顔絵をみると、この事件の犯人は、松本知子で仮谷清志のようである。
 
 殺害動機 よど号グループの拉致と関係
 
 伊豆高原ホテルの期間従業員のK府田は、仮谷清志なのだろう。
 仮谷清志はK府田で、妻のS司は実は性別が男で、被害者の娘とS司が男女関係を持ったら娘が騒ぐので、殺害するようS司がK府田に命令し、K府田が上野公園に被害者を呼び出し殺害したのだ。
 しかし、娘の親がわからなかったので、似た人を娘に持っていた文京区の男性を上野に呼び出し殺害した。これが、仮谷清志の元夫だったのだ。
 元夫の方も、伊豆高原の歯科衛生士学校の娘のことを、子供の時行方不明になっていた娘に似ていたので、「娘なのか?」と思っていた。
 そこで、仮谷清志が元夫を呼び出し、真相はわからなかったが、S司の命令だったので、元夫を殺害したのだ。
 S司は傲慢な性格で、女が騒ぐ、という理由で、K府田に殺害を命令したことになる。
 
 S司が、何故、娘の親を殺害しろ、と命令したかというと、S司が以前に殺害していた女の子に、専門学校生の娘が似ていたのだ。
 そこで、娘を呼び出して、その時の女の子かどうか確かめようとして、男女関係を持ったが、それでもわからなくて親を殺害するよう、K府田に命令した。
 S司は、よど号グループのメンバーで、拉致被害者を装い、実は、隣近所の家の子を拉致して家に上がりこんでいたのだが、この時、拉致して殺害した女の子が、専門学校生に似ていて、「死んでいなかったのか」と焦った。
 
 北朝鮮の拉致が関係している
 
 S司こと、よど号グループの犯人は、1980年に、拉致被害者Yめぐみにそっくりな顔で、文京区本郷に住んでいた。この家族は、よど号グループのメンバーで構成されていて、この家の子は拉致されていないが、隣近所の家の子が拉致され殺害されている。
 拉致され、殺害された女の子は、M子ちゃんという名前だが、このM子ちゃんの顔に、専門学校生の顔が似ていたのだ。
 そして、M子ちゃんのお父さんの顔が、この事件の「被害者の似顔絵」の男性に似ている。
 
 「確か殺したはずなのに」と焦ったS司は、仲間のK府田に、「専門学校生の親を殺すよう」命令した。
 そして、K府田は、「その女性の親」を呼んだのだが、ここが問題だ。
 Yめぐみは、あくまでも、自分が拉致されたことにしたいので、呼び出されたのは、Yめぐみの母親だった。文京区本郷の家で、Yめぐみは、桑原と名乗っていて、その桑原さんの母親が呼び出され殺害された。この母親は、歌手のⅠ崎宏美によく似ている。
 実は、被害者は、女性だったが、このⅠ崎宏美似の人物がK泉純一郎と同一人物者で、この事件を謀略にしたかった。
 被害者の女性は、男性の被害者にすりかえられ、犯人の方が被害者になって似顔絵を描かれて、本当の被害者の素性が隠された。
 
 イラク戦争の士気を上げるための謀略?
 
 K泉は、この事件をイラク戦争の謀略に使いたかった。
 似顔絵に似ている人物は、フセインのモデルになっている人物で、この事件により「フセインが殺害された」ことにしたかったのだ。
 フセインが殺害された、という噂が流れ、だからイラク戦争で頑張ろう、国内のイラク人は殺せ、ということにしたかったようだ。
 
 つまり、謀略なので、自分が殺害されたことをK泉は発表する必要がなく、フセインに似た男性を、事件の被害者として似顔絵に描きたかったのだ。
 
 つまり、専門学校生はM子ちゃん(1980年にYめぐみの一家により拉致され殺害された当時9歳の女の子)の顔に似ていて、事件の被害者の顔がM子ちゃんのお父さんの顔(豚のようなあだ名がある、フセインに顔が少し似ている)に似ている。
 しかし、事件の実際の被害者は、Yめぐみの母親で、命令者がYめぐみという関係なのだ。
 
 ややこしいが、K泉は、拉致被害者問題を利用して、この事件を起こし、イラク戦争の士気を上げるために「フセインが殺された」というプロバガンダを言い、イメージで世相を統一しようしたと考えられる。