宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 60-10    マレーシア航空機事件のつづき

 マレーシア航空機事件は、このようなことではないのだろうか。

 ベトナム沖付近でドアや後部が破壊されるテロがあった。この時、それを察知した米軍が、「テロが操縦しているあやしい飛行機がいる」として、戦闘機が離陸し、回り囲まれた。
 通信を遮断したのは、米軍に囲まれてしまったので不能になったのかも知れない。
 インド洋の国で、マレーシア機と思われる旅客機が低空飛行しているのが目撃されており、戦闘機は、ある島へ着陸するよう命令し、旅客機を着陸させたのだろうか。
 その島は、米軍の権限が強い島だったが、到着した後、一般の人も乗っているらしい、ということで、機内に残りたい者と救助されたい者に別れさせられた。
 機内に残りたい者も一般客だったが、機長が眠くなり操縦席で眠ったので(機内に残った)、グルだと思われ、機内に残った者はテロリストとして銃殺された。
 旅客機が不時着した島とは、ディエゴ・ガルシア島ではないかという説も出ている。
 また、他の説では、アンダマン海南アンダマン島に着陸したが、この島は、先住住民の保護区になっており、自治大臣の発行する許可証が立ち入りに必要なのだが、特別措置として旅客機の着陸を許可したが、後で面倒なことになると困るので、旅客機を後から動かすように言われた、というものだ。

 南アンダマン島ニコバル諸島とは

 南アンダマン島の先住住民は、現代文明を持たずに、原始人のような生活をしていて、敵が近づくと、ジャングルの葉を用いて隠れて敵を襲ったり、矢を放ったりするのだという。
 立ち入り禁止区域になっているのは、この先住住民が住んでいる地域ではないだろうか。
 仮に、旅客機が南アンダマン島のジャングルに墜落したとして、逃げようとする乗客を、先住住民が襲っていた、という可能性もある。
 その後、旅客機を動かしたとしたら、逃げた乗客は島に置き去りにされたということも考えられる。
 しかし、ジャングルに墜落した旅客機が、再び離陸するのは全く不可能だ。
 ポートブレア空港という空港が南アンダマン島にあるが、空港に不時着して、機体がたいした損傷がないならそれも可能かも知れない。
 南アンダマン島は、イギリスやインドが流刑場にしていたところで、いくつかの監獄塔があるのだという。
 南アンダマン島は、昔はイギリス統治下にあったが、今はインドの重要な基地になっている。
 被害者の多くが中国人であることから、インドが関係していたとしても、不思議ではない。また、近隣のニコバル諸島も同じように住民保護政策のため、インド政府が外国人の立入が禁止されている。
 ニコバル諸島は、首都はポートブレアで、ニコバル諸島へはポートブレア空港を利用する。

 南アンダマン島なら報道とピッタリ一致

 報道された情報で、不明のマレーシア機は、クアラルンプール発バルセロナ行きの旅客機の影に隠れてレーダー等から消えたのではないか、というものがあったが、クアラルンプール発バルセロナ行きの旅客機は、アンダマン海南部のニコバル諸島が飛行ルートである。
 もし、不明機がアンダマン海南部を通っていたとしたら、影に隠れる可能性が高い。
 マレーシア機が不明になった直後に、東経92度北緯11度の地点を通った可能性がある、と発表されていたが、南アンダマン島は、北緯10度45分、東経92度30分でだいたい一致し、ニコバル諸島は北緯11度56分、東経93度0分である。
 
 機長は、故意にバルセロナ行きの旅客機の影に隠れるよう飛行した

 不明のマレーシア機は、ベトナム沖からマレーシアのコタバルまで引き返し、その後、マラッカ海峡を経ていた、と最初のうち報道されていたが、バルセロナ行きの旅客機の飛行ルートは、クアラルンプール、マラッカ海峡アンダマン海を通りインドのバンカロール、マンガロール上空あたりを経由して中東方面(エジプトのカイロ)に向かうのだが、もし、マレーシア機がコタバルから内陸部を飛行しての向こう側のイポー上空を通り、マラッカ海峡のところで進路を変えたのなら、バルセロナ行きの旅客機と全く同じ飛行ルートを使っていたことになり、マラッカ海峡からニコバル諸島まで、高度が違う同じ飛行ルートを通っていたことになる。そして、ニコバル諸島から進路を変えて、南アンダマン島ポートブレア空港まで行ったのだろうか。
 この場合、マラッカ海峡上空からニコバル諸島までの何百kmかを同じルートで飛行していたことになり、「バルセロナ行きの旅客機の影に隠れて飛行していた」という報道とピッタリ一致することになる。
 機長は、バルセロナ行きの旅客機が、このルートを通ることを知っていて、わざと同じ飛行ルートを通り、影に隠れるようにしていたのだ。