宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑤-41    世田谷祖師谷一家四人殺人事件のつづき

 
 犯人はテロリストか
 
 犯人の遺留物の中に、三浦半島の砂、警備灯の欠片の他、スケートボードの側面のゴムの欠片もあったという。
 スケートボードとくれば、ヤンキーを思い浮かべる。
 ヤンキーは、米軍に関係がありそうだ(なりすまし米軍?お父さん、親分が米軍兵というイメージだが、それがどこの米軍兵だかわからない)。
 顕正会の勧誘の誘いの時の言葉に、戦争が起きる、というものがあった。
 
 霞ヶ関の第二庁舎の中には、公安の他、旅客機や船舶の事故を調査する事故調査委員会が入っている。
 警備会社の警備員は、警察OBや自衛官OBが多いという。警備員のOBを殺害し、OBから現役の警察官や自衛官をいいなりにしようと思ったのだろうか。
 犯人が犯行後に見ていたホームページには、劇団四季の他、科学技術庁や大学の研究室のものがあったということだが、これらが全て、警備会社の警備先だとすると、犯人が科学技術庁や大学の内部に侵入することが可能となる。
 宮沢家から書類が持ち出されていて、いらないものを風呂場に捨てた跡があったという。犯人が探していた書類とは、警備会社の警備先の一覧表だったのだうろか。その一覧表を見て、気になる所をホームページでチェックしていたのだけろうか。
 
 これらのことから、犯人は、テロリストではないかと考えられる。
 
 宮沢一家殺人の起きた次の年には、9.11のテロ事件が起こされている。
 大地震が来るぞ、戦争が起きるぞ、という勧誘の誘い文句は、タリバンだからこそではないだろうか。
 
 警察、自衛官OBの再就職先である被害者の創設していた警備会社の警備は、今では、一癖ある企業の警備をしていることになる。