●事件名
竪川第一公園内殺人、死体損壊・遺棄事件
●事件の概要
2004年5月12日の深夜、墨田区堅川第一公園内で、スポーツバックに入った男性の胴体部分が発見された。二人の男女が、この公園の近くで同じ型のスポーツバックを購入しており、
似顔絵が公開されている。
●事件の背景
堅川第一公園は、亀戸駅に近い亀戸駅通りから入れる入り口がある。
この入り口にかかる橋は五の橋といい、公園内にはいくつかの橋がある。
その橋の中の一つに、ＪＲの越中島貨物線が走る鉄橋がかかっている。
●犯人は誰か
犯人は、二人組の男女である。
被害者の遺体は、胴体部分と頭の部分を切断され、発見されたのは、胴体部分だけである。
頭の部分は犯人が持ち去り、まだ持っている可能性もある。
犯人は、この公園内で被害者を殺害し、遺体をバラバラにしてスポーツバックに詰めたのだろう。
この公園は、昼も夜もあまり人通りはないが、亀戸駅通りの大通りが近くにあり、亀戸駅と大島の商店街にはさまれている。
しかし、中の方に入ると、大通りからは遠くなり、ちょっと見ただけでは人がいるのかもわからない。
この公園の脇にはマンションがあるが、たいして高層ではないし、軒数もそれほど多くはない。
気になることに、この公園の上には、ＪＲ越中島貨物線という貨物線路が走っており、公園の上の鉄橋は、列車の一線路と、ゆとりのために幅が持たれた作りになっていて、線路が二つ分あるだけの幅の鉄橋になっている。
越中島貨物線は、線路が一つしかなく、往復同じ線路を使っている。
塩浜二丁目にある深川検車区がある越中島貨物駅から、葛飾区新小岩駅までを往復している。
この列車には気になる噂があり、誰がが貨物船内の線路上で轢死している、定期的ではない時間に列車が走る、あの列車は何を運んでいるのだろう、などといわれている。
遺体をバラバラにしたのは、犯人の手によるものだろうか。その割に、周辺に血が飛んでいる跡がない。
貨物線で遺体を轢いたとすれば、胴体部分と頭部を切り離すことも出来るだろう。
それには、列車を動かす人間が必要であり、目撃された男女二人の他にＪＲ越中島貨物線をよく知る人物が必要である。だから、犯人らは計三人以上だろう。
この線路の路線上に、警察署があり、署員が行方不明になる事件が相次いでいる。しかし、遺体などは発見されず、代わりに入ってくるのは、ある宗教団体の信者だった。
この宗教団体の信者らは、越中島貨物線の始発駅である越中島貨物駅付近に住んでおり、仲間もその周囲に住んでいたり、会社があったりする。
仮に、もともといた越中島線の職員を殺害し、自分たちが職員になりすまして自らが運転士をしていることも考えられる。彼らの年齢は、知られている年よりもずっと上であり、第二次大戦中は軍部にいた経歴のある人物もいる。軍部にいた者は、たいてい列車の運転も習得していた者もいただろう。ＪＲの職員でなくても、昔戦争を経験していた者なら、列車の運転は出来る可能性もある。
男女二人は、何らかの用事で被害者を呼びつけ、越中島線の鉄橋内で話しをしていたが、急に二人といざかいになり（犯人たちには計算済み・何故ならその時間に列車が入ってくることになっていたから）、銃で撃たれたか、あるいは怪我をさせられた。そして、まだ息のあるうちに胴体と頭部の分かれ目にレールが来るように体を置き、やってきた越中島貨物線で轢き、轢死させた。
レールと列車のせいで、胴体部分と頭部がバラバラになり、持ってきたスポーツバッグに、胴体と頭部を入れ、胴体部分の入ったスポーツバッグは、鉄橋の下の地面に放った。頭部の入ったスポーツバッグは何らかの都合でそのまま持ち去った。頭部があると、被害者の身元がバレてしまうので、頭部は遺棄しなかった。
この被害者は、平田信に背格好が似ていたために、平田信に偽造口座を作られるなどして迷惑をかけられていた男性で、平田信の正体に気づき、通報をしていた人物かも知れない。
平田信と被害者のＳさんという男性は、1992年頃、銀座の広告代理店で働くイラストレーターとデザイナーだった。
平田はＵ田雄幸という名前を名乗っていたイラストレーターだった。Ｓはデザイナーで職種が違うが、コンビを組んで仕事をすることもあっただろう。
しかし、Ｓさんは、Ｕ田雄幸の方ではなく、Ｕ田雄幸と親しくしていた別の男性を通報していたために、この男性から平田へ情報が流れ、Ｓさんが通報していなかった方のＵ田雄幸と会うことになり、平田は自分のことを通報する危険性があると思いＳさんを殺害した。
Ｓさんは、同時に菊地直子も別の人と勘違いしており、本物を通報していなかったために、本当の平田と菊地に殺害された。
