宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 39-61    上野公園ボート池男性殺人事件のつづき

 家出時から野宿をすることを決めていた? 

 被害者は、1日に家を出て2日の午前中に「もう家に帰らない」と連絡している。1日の午後2時には上野駅の防犯カメラに被害者の姿が映っている。
 アイマスクを持っていた、ということは、寝ている時夏の日差しを避けるためで、カーテンなどのないところつまり、野宿をしていた可能性が出てくる。
 夏なのにベストを持っていたのも、野宿をするので夜寒いかも知れない、という配慮なのかも知れない。
 被害者は、1日には野宿をすることを決めていたフシがあり、家を出る際にも帰らないことを決めていたのかも知れない。

 家を出たのが1日で、殺害されたのが4日なら、その間3日間野宿をしていたのだろうか。
 
 例えば、前述したように、犯人グループは、フセインに見立てる男を物色していて、上野の浮浪者のような人を使おうと思っていた。

 文京区の人物は、「上野公園でお前を待っている人と洋服を交換したら50万円くれてやる」、などとK府田(K泉)に言われ、上野公園に行き被害者と会った。
 被害者は、「これから来る男を殺せば金をやる」と言われたが、結局殺害されたのは被害者の方だった。
 洋服を交換する前に殺害してしまったのだろうか。

 K府田(K泉)の狙いは、二人の関係が、親子か兄弟であることを知っていて、わざと親子か兄弟同士で殺し合いをさせたのだ。
 
 あるいは、こんなことも考えられる。
 似顔絵に描かれている男は上祐で、この人物がS藤保さんだ。殺害されたのが文京区の人物で、被害者の似顔絵を上祐にすることによって、被害者と加害者をすりかえたのだ。
 だから、殺害されたのが佐藤さんではなく、文京区の人物ということになる。
 洋服はやはり交換されていたのだ。


 K府田(K泉)は、フセインの身代わりになる男も捜している時で、この事件で殺害された被害者をフセインということにして、フセインの処刑工作に使おうと思ったのだ。
 K府田は、伊豆高原で働いていた時に、人権を搾取されている、と噂が立てられていたのは、フセインと同一人物であるかフセイン(妻)と同居していたためだろう。
 フセインに似るように似顔絵を描いたのは、あるいは、フセインである、と噂を立てられている人に似せて似顔絵を描いた(描くまでのいきさつで平田が婦人警官として関与している)のは、前述のように平田信だが、この人物は、ブッシュと同一人物である。
 ブッシュは、フセインを本当は処刑したくないので、上野の事件の被害者をフセインということにし、実際に同じ年(2006年)にあったフセインの処刑では、フセインを殺さなかった。そして、この事件の被害者がフセインで、フセインが死んだことになっているのでそれでいのだ、という風に何となく周知させたのだ。

 この事件では、上野周辺に噂があり、その噂の内容は
「上野公園の神社に、上野警察署の管轄内で死亡した人たちの無縁仏があり、上野公園ボート池殺人で死亡した被害者の遺体が神社にある」というものだ。
 もし、被害者がS藤保さんであれば、身元が判明しているので、遺体は家族の元に返っているはずである。しかし、もし、遺体が佐藤さんのものでなければ、遺族が「この遺体はうちのではない」と言い拒否していたとすれば、遺体は上野公園の神社の無縁仏となっているはずだ。