宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 38-76    八王子大和田スーパー殺人事件件のつづき

 好妊リサーチ社とM社の関係

 好妊リサーチ社は、テレビ番組の視聴率を計測する会社で、電通が34%ほどの株を所有している。
 常陸宮を殺害した首謀者の鈴木という人物は、好妊リサーチ社からの出向であるということだが、M社が好妊リサーチ社の子会社かどうか疑問だ。
 M社は、もともと社団法人とか財団法人の企業であり、親会社と呼ばれる企業はない(当時)。
 好妊リサーチ社は、テレビ番組の視聴率の計測の他には調査はしていないようだが、M社はテレビCMの調査をしていない。
 だから、好妊リサーチ社が出向に来る、という意味が不明だし、従業員もそれをちゃんと説明できる人もいなかったようだ。
 つまり、勝手に入ってきたも同然の人物で、好妊リサーチ社の名前を利用してM社に圧力をかけに来た、という感じだろう。そして、その鈴木という人物は、M社の従業員の大島と同一人物者である。
 大島は、松本知子の他に、石井久子や高橋克也と同一人物者であり、M社でこの頃、権限を持っていたのは、好妊リサーチ社からの出向者と同一人物だったからであると思われる。
 鈴木(大島)自体が、好妊リサーチ社の従業員か役員だった、ということも考えられるが、大きな顔をしてまかり通るほど大島は役職に就いていたわけではないのに、役職の就いた常陸宮を殺そう、という計画をM社の従業員と話しをするほど当時、権限を持っていたことになる。
 M社は、新聞、雑誌などの紙媒体の広告を調査する企業で、テレビCMの調査をしていなかったが、鈴木という人物が「出向」しに来ることによって、テレビ業界の圧力を多少受けていた。
 この鈴木が当時していた主なことは、菊池直子にいい思いをさせることであり、八王子事件後にオウム逃走犯が指名手配されてからは、菊池直子を隠匿することに重点が置かれていたようだ。そのため、菊池直子が嫌いな従業員たちは冷遇されることになった。
 ある時は、菊池直子の顔写真はどれか警察に聞かれた時に従業員がこぞって偽証をした、という話まで伝わっている。
 とにかく、会社ぐるみで偽証をしたり殺害を計画したりと大島から金でも払われているのかと思うほどの結束力である。
 オウムは、築地駅サリン事件を起こしていたが、築地駅は、好妊リサーチ社の得意先で株を34%取得している最大手広告代理店の電通があり、オウムはこの電通を標的にしてサリン事件を起こしたのではないかと考えられる。
 周知のように、テレビの影響力は大きいが、テレビの放送は、スポンサー企業で成り立っており、視聴率の高い番組のスポンサーになればその企業の商品が売れるとして、何の番組のスポンサーになろうか、という企業があってテレビ局の収入になり、企業の商品も売れるだろう、という仕組みになっている。
 鈴木は、菊池直子をかばっているとスポンサーが喜ぶとでもM社に説明していたのだろうか(大企業が指名手配になる前の菊池直子をかばうように応援していたのだろうか)。そのために、何故だかわからない好妊リサーチ社の出向により、M社が常陸宮を殺害し、菊池が嫌いな人たちを冷遇するまでの計画を立て実行している。
 また、指名手配後は、菊池をかばうことによって同じ逃走犯の鈴木(高橋克也→中村泰)は男の手口で自分も助かろうとしていたのだろうか。
 平田信麻原彰晃)は、M社で福沢と名乗っていた(役員)。

 社長ははっきりしないが、仮谷清志で上裕である可能性がある。八王子スーパー事件の犯人である。

 おそらく、M社の中の元オウム従業員と、部長の間で対立があり、オウム事件が発覚した後からだんだんとその対立が激しくなり、また掬賃膾遒両攷祐問問題も出てきたので、それを常陸宮のせいだ、と元オウム側が思い、元オウムと一見無関係にみえるか元オウムよりも政治団体を持っていて力の強いS価学会のお膝元の八王子で事件を起こし、常陸宮を殺す計画を立てたのだろう。

 元オウム幹部は、この頃、M社に入り浸りで働いていたので、何か事件を起こすとすれば、出勤時間、会社が終わってからの時間、土日などを利用していたのだろう。

 サイバーテロなのか

 また、M社は、インターネット広告の調査もしており、クライアント(企業の広告主)が気に入らない書き込みがされた場合、特殊な経路を用いて削除する、などの行為を間接的に行なっている可能性がある。
 インターネット広告は、どこかの広告代理店にデータを提示しているだろうが、その代理店が気に入らない、と言えば削除されてしまうようだ。
 テレビの民放とは違い、インターネットは一定の利用料金を支払っているのだが、それでも個人だとして軽くあしらわれているようだ。