宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 60-8    マレーシア航空機事件のつづき


 物理的な動きの正体

 中国が発表した通信が途絶えた地点の北東方向110kmに物理的な動きがあった、という情報だが、物理的な動きとは何だろう。
 高度1万メートルから物が落下するのに、海面に到着する時間は約3分位だ。
 通信が途絶えた地点から、飛行機のスピードから考えて北東に110km進むには、北東方向に向かって約18分間飛行していたことになる。 マレーシア機は、通信が途絶えた地点からUターンしていた、と言われており、物体が機体から落下したものならば、北東方向に向かってUターンしていた可能性がある。
 物が海に落下するのに3分位かかるので、18km程度の誤差があったとしても、通信を経って、15~18分の間に飛行機が北東方面にUターンしている間に、旅客機の客室などから物が落ちたことになる。
 旅客機のドアらしきものが海上から発見された、という情報があり、ドアが爆発により吹き飛んでいたとすると、ドア部分がなくなっていた可能性があり、この穴の部分から物が落ちた、ということが考えられる。
 Uターンしている時なので、機体がカーブしていて、立っている者がよろけて液体爆弾を落としてしまった可能性もあり、それが海底に沈んだ時に衝撃で爆発したのかも知れない。
 海面に達した時ではなくて、海底で爆発したとしても、海底の地形で液体爆弾が岩などに触れビンに衝撃があり爆発したのかも知れな
い。

 つまり、物理的な動きの正体とは、テロが旅客機の中で吹き飛んだ入口付近に立っている時に、機体がUターンしてカーブしたので、よろけて液体爆弾を落下させ、それが海底に達して岩などに触れて衝撃で爆発したということになる。

 中国が発表した3つの物体とは

 3月12日に中国が衛星画像を公開した。
 その画像には、3つではなく1つの三角柱のような物体が映っており、その三角面には3つの細い柱の面部分のようなものが映っている。
 この物体の大きさは、だいたい13m~24mぐらいの長さを持つ物体で、1つのものを3つのものというには理由があるのだろう。
 例えば、旅客機後部から垂直尾翼水平尾翼の接続部分あたりが機体から爆発により折れて、それが海上に落下したものだとすると、3つの面や1つのものを3つと言っている意味がわかる感じもする。
 垂直尾翼部分、水平尾翼部分、それをつないでいる後部の機体部分ということで、本当は1つのものなのに、3つのものが重なる場所だとして3つと言っている、ということが考えられる。
 「物体」の最大の長さは24mであるということで、それが垂直尾翼部分でも水平尾翼部分でもないとすれば、機体の最後部部分から24mの部分が爆発により落下した、ということにもなる。
 ボーイング777の全長は64mなので、機体の3分の1が落下したことになる。

 アメリカと中国の確執
 
 ところが、中国がこのことを発表した際に、アメリカが、4時間以上飛行していた可能性がある、と発表をし、中国は、物体の発表を「マレーシア機のものではない」と訂正している。
 これは何なのだろう。

 機体の3分の1が落下しているのに、旅客機が飛ぶわけはない、よって、マレーシア機はテロにも遭ってないし、爆発もしてないし、最初から飛んでもいなかった、という見解がアメリカから暗に出された主張だったのではないだろうか。
 この見解の裏を返すと、その時間帯におかしな物体が飛んでいたのを見たが、何だかわからないので威嚇してもいいのだ(その時にそのようにしていたかどうかは不明)、このおかしな物体は旅客機などではない、ということになり、さらに、旅客機が空中で爆破したり分解したわけではないので、海上で何かの物体を発見しても、勝手に回収してもいいのだ、という解釈にもつながる。
 つまり、中国の言いたいことは、旅客機の常識を超えており、そんなことはあるわけはない、ということを情報の発表でアメリカと中国が対立しているのだ。
 そして、中国が自国の発表を訂正している、ということは、アメリカの主張を認めているということになり、マレーシア機の捜索で捜査の指揮を執っているのは、アメリカということになる。

 機体はインド洋に行った、とか、中央アジアあたりを飛んでいた、という発表はそこから出たものではないだろうか。
 マレーシア機の捜査は、いつの間にかマレーシア機の捜索というよりか、別のものを捜索していることになっている可能性もある。