宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑯-17    坂本弁護士一家殺人事件

 

 坂本弁護士夫妻は麻原彰晃夫妻?

 

 坂本弁護士夫妻は、麻原彰晃夫妻だろうか。

 子供の遺体は発見されているが、夫妻の遺体は未だに発見されていない。麻原らが死刑になったという後でもである。

 オウム真理教の幹部は、実は、麻原彰晃と松本知子の同一人物者も多い。

 坂本弁護士一家殺人事件の後、オウムが放送局T社やその系列の新聞社等で暴力事件を起こしているが、そのT社や新聞社は、坂本弁護士と同一人物者が経営している。

 つまり、坂本弁護士一家殺人が、麻原夫妻の自作自演だったとしたら、自社の放送局や新聞社で暴力事件を起こしたとしても、たいした被害にはならないし、マスコミに対する加害者が堂々とテレビ出演できるというのもおかしくはない。

 坂本弁護士一家殺人が自作自演だとしたら、目的は何なのだろう。

 オウム真理教は、坂本弁護士一家殺人の後、松本サリン事件を起こしている。

 松本サリン事件では裁判所が標的になっていたという。その前段階の坂本弁護士一家殺人では弁護士が標的になっているということなのだろうか。

 そういう考え方もできるが、初期の頃のオウムは、麻原の個人的な都合で事件が起こされている感があり、坂本弁護士一家は、オウムが起こした最初の事件と言われている。

 現場にプルシャというオウムのバッチが落とされていたのも、実は麻原の個人的な事件を起こしていたことをオウム真理教の仕業、宗教的な事件だと見せかけるためにわざと落として行ったということも考えられる。

 

 ところで、坂本弁護士の息子の龍彦ちゃんという子の遺体が見つかったのは、1995年になってからだという。事件が起きたのが、1989年だから6年後ということになる。

 発見された場所は、長野県大町の大町ダムが一望できる、高瀬渓谷緑地公園という場所だったという。松本サリン事件の前にも長野県が関係していたようだ。

 この大町ダムは、別名、龍神湖という湖のようだ。つまり、高瀬渓谷緑地公園から一望できるのは、龍神湖ということになる。

 龍彦ちゃんの遺体を埋めた場所が、龍神湖を一望できる場所ということになるが、もし、坂本弁護士と麻原が本当に敵対していた関係だったとしたら、麻原は坂本弁護士やその子供が憎くて仕方ないだろうに、わざわざ、龍彦ちゃんという子供を神だと言っているような場所に遺体を埋めたことになる。

 これは、オウムや麻原彰晃の行動として矛盾していないだろうか。

 もし、坂本弁護士一家殺人が麻原夫妻の自作自演だったとして、その目的が龍彦ちゃんという夫妻の子供に関係することだった場合、麻原夫妻の子でもある龍彦ちゃんを大切にするというようなメッセ―ジが込められているとは考えられないだろうか。

 龍彦ちゃんが生まれたのは1988年8月である。一方、麻原夫妻にはたくさんの子供がいるが、四女のSという子が生まれたのは、1989年4月のようである。

 龍彦ゃんが1988年8月で四女が1989年4月だとしたら、一人の女性がこの二人の子供を生むのは無理である。二人の子の年齢は7~8ヶ月しか離れていないからだ。

 そうすると、龍彦ちゃんが麻原夫妻の子で四女も麻原夫妻の子だとすると、二人は同一人物であるという可能性が出てくる。

 つまり、龍彦ちゃんが四女ということになる。

 この場合、四女の性別は女ではなく男ということになる。

 そこで、四女の経歴を調べてみると、興味深いことがわかる。

 四女は、1989年に生まれてその時と同時期にオウム真理教に入信している。さらに、何の功績があるわけでもないのに、宗教的な階級が、麻原彰晃に次ぐ正報師という位になっている。この位がいつ頃麻原から四女に授けられたかは不明だが、四女の経歴は、親が事件を起こしたせいで、学校に通えなくなったり、学校で親をけなされたりで親を嫌っているようにも見える。その一方で、自分は麻原の声が聞こえ未来に何が起こるかわかる、というような神がかったことを言っているようだ。これが何才頃のことかはわからないが、まだ若いのに麻原と自分を重ねて教祖のようなふるまいをすることがあるのだという。

 この様子が、何故、麻原に次ぐ地位なのかがよくわからないが、例えば、坂本弁護士の子の龍彦ちゃんと同一人物だったとしたら、これらのことが何となくわかってくる感じもする。

 さらに四女は、家出をして両親と同一人物者の信者や関係者を頼って家にも住まわせてもらったりしている身なのに、高橋克也や井上嘉浩を従える、諜報省の大臣でもあるという。

 若い子供が親や周りの環境で揺れ動く心を持って情緒不安定な行動をしているように見えるのに、それが諜報活動の長の行動と同義語であるというなら、生まれながらに諜報大臣だった、と言った方が早いのではないだろうか。

 つまり、龍彦ちゃんと同一人物者だったとしたら、生まれながらに諜報大臣であるということがわかってくるのだ。

 

 坂本弁護士一家殺人の狙いは、麻原夫妻の四女を特別な扱いにするために行われた自作自演事件ではないのだろうか。

 こんな話もある。

 龍彦ちゃんは、ある東大卒業者で女性タレントが高校生の時に生んだ子である、という説だ。

 龍彦ちゃんは、当時珍しい東京大学を目指す高校生が事前に生んだ子供で、事件が起きた時には、その高校生は東京大学に入学していたのではないだろうか。

 あるいは、龍彦ちゃんをかばうための自作自演事件のお陰で一浪して東大に合格したのではないだろうか。

 そうすると、その女子学生は、東京大学に入りたくても入れなかった麻原彰晃と同一人物ということになる。

 麻原は坂本弁護士一家殺人事件のお陰で東京大学に入学できたかも知れないのだ。