宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ③-2  グリコ・森永事件のつづき 事件後、渡辺は会長に

宝財探偵所の迷宮事件 -1 グリコ・森永事件のつづき


 警察があやしいと睨んだ新左翼のような人物とは、誘拐を行ったかい人21面相ことキツネ目男のことではないだろうか。
 共産党員か北朝鮮の親戚の暴力団員Y組W会長は、犯人の会社(グリコのライバル会社)の用心棒を請け負っていたとは考えられないだろうか。 
 キツネ目男で総会屋の犯行だったとしたら、バックにいるY組は始めからグリコをゆするつもりで、株を買わせていたのではないか。
 この事件に関わった暴力団員たちが、翌年には、新執行部となっている。
 Y組のWは、キツネ目男に顔も似ていて、兄弟か本人であろう。しかも、この人物の口座に食品会社からの金も入ってきているので、主犯格の男は、Y組のWだと思われる。翌年、この事件の成功でWは会長に就任している。


 
 「●事件の背景」にあるように、この事件が起こった翌年にY組で革命が起きている。誘拐された社長の名前のようなY組の幹部2人が、後に有名となるWらに殺害されている。Wは、はじめからそれを狙い、菓子メーカーや食品会社をゆすったのではないだろうか。そして、事件が成功し被害者の名前に似ている幹部(組長ら)にいらだち、仲間らと旧執行部を殺害した。
 あるいは、抗争中に敵と同じ名前の「勝久をやろう」ということになって、同じ名前の人物を誘拐した。ちょうど用心棒をしていたMのライバルでもあり、そういう偶然が事件を呼んだのかも知れない。事件は偶然の重なりで起きることも多い。

 この事件が起きる少し前、外国では、香港が中国に返還されることがイギリスで決まった。中国にとっていいニュースは北朝鮮にとって困る。
 中国の問題と、Y組の次を狙う者、この2つの思惑が重なり事件は起きたのではないだろうか。

 北朝鮮と中国の仲は良くない。戦後、GHQと裏でつながっていた北朝鮮が、中国を憎悪していた。 

 もし、グリコが業界第1位になっていれば、この事件は起きなかったのではないだろうか。しかし、首位にならないように事件は起きるべくして起こった。

 あるいは、こんな推測も成り立つ。
 金(かね)の出入りがわかっていたのに、どうして犯人を捕まえられなかったというと、グリコと同じ被害に遭ったとされるライバル会社MGが皇族と親族にあたる関係だったからである。
 A元首相は、MGの娘と夫婦である。結婚した年がちょうど1984年であった。A元首相は、中国を支配し、日本を自分の世の中にしようとする密かな夢を抱いている。その夢は、1984年にMGの娘と結婚したことに端を発しているのではないだろうか。
 
 事件が起きた時、警察の護衛がつく会社とそうでない会社があったことを思い出す。
 事件の名前のとおり、他の会社にも毒入り事件が脅迫状に書かれていたが、疑いをそらすために犯人らがわざと書いた、とは一瞬誰もが思ったであろう。
 MGは、1960年代に粉ミルクヒ素中毒事件を起こしている。
その事件は、MR製品を作っていた工場で、ヒ素が混入された事件で、それを飲んでいた乳幼児が大量に死亡した事件である。それは、MR内部の犯行であったにもかわらず、どうしてもライバルのグリコに勝てないMGは、いつしかグリコを逆恨みするようになっていた。
 食品を作る会社は、常に清潔にするよう指導される。しかし、手間がかかるために大雑把に清掃を行うこともあるらしい。例えば、工場の機械を清掃するのにヒ素が使われることもあるらしい。ヒ素は、消毒の作用があり、大量生産をしている食品会社では、従業員が製品の中にそれを混入し「これで清潔だ」といって売ってしまうことがよくあるのだ。
 それをMGの役員クラスの人たちが知らずに、グリコを疑ってしまったのだろう。あるいは、知っていてグリコだけずるいといって、計画に参加していたのでそれで護衛がついた、ということも考えられる。
 
 他に、演歌歌手Mもいた。 

宝財探偵所の迷宮事件 -3につづく