宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 ⑬-2下山事件のつづき GHQの労組つぶし 石原、石井、東条 死刑を免れる条件

宝財探偵所の迷宮事件のつづき

 共産党と日本の警察が仲が悪いのはここから来ている。アメリカは、自分たちにとって不都合な人物は、どこの警察署でもまともに捜査できないようにしてしまう。日本の男(暴力団や警察に捕まっている人)にとって、アメリカに逆らうことは、局所をいためつけられることである、と共産党を使って脅かす。それは日本の警察も同じで、アメリカや自分たちや天皇に従わないと下山のようになるぞ、と指導する。

 リストラなんてダメだ、と下山氏は言っていた。しかし、自分の言っていたことをやり遂げられそうにないと思って弱音を吐いたら、それを暴力団に見抜かれ、「じゃあ支援してくれた人はどうするんだ」ということになり(暴力団ははじめからそういう計画だった)ひどく殴られた。その後、まだ息があった下山氏の体は列車によって轢かれ、車輪に巻き込まれ線路脇に飛ばされた。

 夕方頃、付近を歩いていた者が、下山氏に似ているということだったが、下山氏にしては不自然なところもあり、替え玉だったのではないかと思われる。
 当時自殺説も出たが、リストラを食い止められないため、というものだったら、なぜ国鉄に迷惑のかかる線路上での死を選ぶのだろう。


 石井ら731部隊が無罪になると、実の父親の自分も無罪になると踏んでいた東条英機は、戦後から石井らと共に未解決事件を多発させていた。
 戦犯から逃れさせてくれた代わりに、GHQのしもべとなり、労組を破滅させようとする事件を起こしていた。松川事件三鷹事件なども彼らの犯行である。
 石井四郎は、Y新聞のW会長であり、東条英機はN元首相、石原莞爾で河本大作はS学会のI会長である。
 なぜなら、アメリカは共産党が嫌いだったために、共産戦略として中国に対して強い力が必要だった。そこで、石井らを逃がそう考えていた。東条はそのことを知っていて(当時の他の戦犯も知っていた可能性がある)出来るだけアメリカの思惑を見抜いてそのように行動していた。
 事件の犯人は、渡辺一人ではなく、731部隊に関係した者たちの共犯である可能性が高い。深夜の列車を動かしたのは誰だったのだろう。
 中国戦線では、満鉄という満州を走る列車を中国に建設したのは日本軍である。だから、列車を動かすことなどたやすいことだったに違いない。その中に、東条英機石原莞爾がいたとしても不思議ではない。東条英機石原莞爾が列車を動かし、線路上にいた下山総裁を轢死させた。東条英機は、犯罪行為の要の部分に関わっていることが多い。渡辺は、下山を拉致して監禁する役割であったのだろう。
 
 この事件の結果、予定通り国鉄のリストラが成功し、共産党も打撃を受けた。国鉄総裁が無残な姿で殺されたので、仕方がないと思った人もいただろう。GHQの狙いは果たされた。

 そして、この事件を境にアメリカGHQ(ラムズフェルド)と東条英機と渡辺らの関係はより強くなり、中国戦略として今でも受け継がれている。