宝財探偵所の迷宮事件

宝財探偵所が未解決事件に挑みます。

宝財探偵所の迷宮事件 33-5    よど号事件のつづき

 K沢春江を殺した人物
 
 K沢H江を殺害した人物は、森順子ではなく、現在、K沢H江になりすましている黒田佐喜子であることがわかった。
 黒田佐喜子は、菊池直子と同一人物で、K沢H江は菊池直子に顔がよく似ている。
 K沢H江の誕生日は、1968年4月のはじめで、よど号事件が起きた日付と一致する。
 
 北とイギリスの女の子は、黒田佐喜子の娘?
 
 よど号事件が1970年3月31日に起きているので、この日周辺の誕生日の女の子が関与しているのではないかと思ったが、黒澤春江は、赤ん坊の時にすでに殺害されていたらしいことがわかった。
 だから、よど号事件の時に、北朝鮮に行った赤ん坊とは、黒澤春江ではないことになる。
 それでは、誰なのだろうか。
 黒澤春江を誘拐して殺害したのは、黒田佐喜子だが、もし、黒田佐喜子が赤軍派の事件の中で重要な役割を果たしているのなら、自分に都合のいいことをしたいからという動機があり、だとすれば、黒田佐喜子の実の子供を「金総書記とイギリス王室の娘だ」と言って北朝鮮に連れて行き、金総書記に「この子を頼みます」と言って目をかけてもらうようにした、という可能性が出てくる。
 赤軍派は、この頃、文京区本郷に住んでいたらしいし、文京区の医療器械会社などが、よど号に乗っていた、というので、もしかしたら、黒田佐喜子の娘でよど号に乗っていた赤ん坊は、文京区本郷に住んでいた生まれたばかりの女の子だったかも知れない。
 文京区本郷に、マンションユキというマンションがあり、ここに住んでいた子供が北朝鮮に行った女の子ではないか、という説が浮上する。
 この子供は、黒田佐喜子の娘だが、よど号事件の後、正体を知られるのがまずいため、別の場所に引っ越したのではないだろうか。
 よど号事件当時、金総書記に扮していたのは、黒田佐喜子本人で、旅客機の操縦が終わった後、急いで着替えて金総書記に扮し、自分の子供を連れて来る赤軍派のメンバーを招き入れ、北朝鮮として「承知しました」などと言って、自分の子供がシンデレラ・ストーリーを歩むことを夢見たのではないだろうか。
 その子供が今現在、どこにいるのかはわからないが、黒田佐喜子は、高沢という名前でよど号事件の本を出版しているが、これは、自分の謀略を暴かれないためのものでもあろう。
 
 計画が変更されていた
 
 黒田佐喜子は、実は、自分の子ではなくて、近所に生まれた女の子を、北朝鮮とイギリス王室の娘だ、と言って北朝鮮に連れて行こうとしたが、夫(その時は妻)に反対されていて、妻は、黒田佐喜子と自分の間に生まれた子供を北朝鮮に連れて行こうとして、自分の家から子供を連れ出してた。
 だから、その連れ出された子供は、北朝鮮とイギリス王室の子供ではなかったので、後から「違うな」ということで、妻が自分の手にかけて殺害してしまったらしい。