荒木さんは二人になっていた
仮谷拉致事件の本質である荒木拉致事件(仮谷清志が拉致されたわけではなくて荒木さんという人物が拉致されていた)だが、実は、仮谷清志と喧嘩になって拉致された荒木さんは、途中からもう一人増えて、荒木さんは二人になっていたことがわかった。
この途中から増えた荒木さんというのが、仮谷実である。
荒木さんは、1995年に不動産会社に来なくなった後、5年後くらいにもう一度、その不動産会社に行ったが、その時すでに不動産会社はなく、別の似たような名前の調査会社になっていたのだが、従業員の中に不動産会社の時にいた男性がいて「仮谷さんでしょ」と言わんばかりに知人であることをアピールしたので、荒木さんは「じゃあ同じ会社なのかも知れない」とその会社に出入りするようになった。
ところが、途中から、荒木さんが在籍して会社にいるのに、荒木さんと同じ姿をした別人が出入りするようになり、この会社の中で荒木さんは二人いることになってしまった。
この、もともとの荒木さんというのが、文京区本郷に住んでいた人物である。
実質的に、荒木拉致事件の荒木さんというのは、この人物の方で、途中から出てきた荒木さんというのは仮谷実である。
荒木さんがいるのに、何故、途中か荒木を名乗る人物が出てきたかというと、仮谷拉致事件の被害者が荒木さんであることがバレると困るからで、そして、その人物がいい加減で人に嫌われればいい、という風に替えたかったために、清志の息子の実が出てきた、ということが考えられる。
つまり、仮谷実は、隠ぺい工作と、どさくさにまぎれて自分の謀略をしたかったために、荒木さんを利用しようとしたのではないだろうか。
前述した、漫画家や実業家の「荒木さん」は、ニセの荒木さんであり、拉致された被害者とは違う。
仮谷清志と小杉・上裕との対立
前述したように、仮谷清志は、小杉や上裕と対立関係にあり、小杉・上裕は、仮谷清志の娘を見つけては、悪質粘着ストーカーし盗みやサリン中毒被害に遭わせ、相手を疲れさせ、住居を追い出したりしているが、その新しい地や環境で上裕がすかさず近づき「結婚しよう」などと言い、本当に結婚はするのだが、そのうち、「上裕からいろいろな情報がバレたら困る」と小杉が焦り、結局、殺害されてしまう、という顛末になる場合がある。
もし、仮谷清志の娘が上裕と結婚していたら、誰かに殺害されるという可能性を秘めているということにもなる。
仮谷清志と小杉の対立というのは、もともとは、仮谷と小杉が夫婦で、小杉は仮谷のことを女だと思っていて、「自分と仮谷清志はどっちが偉いのか」という思想から、仮谷清志の身の回りにいる女を殺して優勢に立つ、というようなことをしているのだが、実は、仮谷清志の性別は男で、攻撃的な女と大人しめの男という対立から、女と男の争いに発展しているのだという。
不動産会社のあった水道橋も文京区であり、この事件は、文京区と縁が深そうだ。
ところで、オウムには長老部というものがあり、長老部は、麻原彰晃より年が上の信者もいて、全ての事件は長老会議で決められた、とある。早川は長老であったが、長老部に属していたかどうかはわからないが、早い段階でこの事件の全容を知る機会にあったという可能性もある。